「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

実施が近づくインボイス制度、続く不人気な政策

 社会をよりよくしていくのが政治の役割ではないかと思いますが、不人気となる政策ばかりが続いています。

 10月1日から始まる「インボイス制度」について、公明党の山口代表も言及、「岸田総理大臣自身がもっと丁寧な説明を先頭に立ってやるべきだ。国民に分かりやすく説明するという政治姿勢が大事だ」と述べたそうです。

内閣改造 公明 山口代表 “内向きでアピールしきれず” | NHK | 内閣改造

 また、先の内閣改造についてもふれて、「派閥からの推薦で、いわゆる待機組を多く取ったと言われており、内向きのことだけでは国民にはアピールしきれなかった面があった」と述べたといいます。

 

 

 さらに「大事なことは先送りできない課題を一つ一つ着実に解決していくことであり、新しい人材を登用して結果を出せるかが問われる。厳しい評価を胸に刻み、仕事で国民の期待に応えてもらいたい」と述べたそうです。

 変わらない旧来型政治を続ける首相に対し、内輪からも厳しい声があがるようになってきたということでしょうか。

造反

 自民党内でも、「わが派は内閣でも党でも要職を担うことになった」となった勝ち誇る派閥がある一方で、最大派閥では「配慮が足りない」との不満もくすぶっているといいます。大臣になりたがる議員ばかりがうごめいているということなのでしょうか。

自民安倍派、人事でもろさ露呈 「5人衆」要職留任に不満:時事ドットコム

今回初入閣を逃した衆院当選5回以上の「待機組」には特にしこりを残しており、あるベテランは「5人衆が役職を譲れば良かった」と語る。(出所:時事ドットコム

 おなじみの顔が要職を独占し、派内若手からは「自分たちのことしか考えていない」との批判が出てきているそうです。会長が不慮の事故で亡くなり、跡目争いが激しくなり会長不在が長く続く最大派閥では、旧来型に不満がくすぶっているようです。内閣改造を見届け、議員が一人派閥を退会し、派閥人数が100人の大台を割ったといいます。「このままでは退会者が続くかもしれない」と語る派閥メンバーもいるそうです。

 

 

論語に学ぶ

紫の朱を奪うを悪(にく)む。鄭声(ていせい)の雅楽を乱るを悪む。利口の邦家を覆すを悪む、と。子曰わく、予 言うこと無からんと欲す、と。子貢(しこう)曰わく、子 如(も)し言わざれば、則(すなわ)ち小子(しょうし)何をか述べん、と。子曰わく、天 何をか言わん。四時(しじ)行なわれ、百物生ず。天 何をか言わん、と。(「陽貨第十七」16)

「間色の紫色が流行して、正色の朱色より増えているのをとがめ、官能的な鄭系の音楽が、優美な正統系の音楽よりも流行しているのを非難する。耳に心地よい邪道の弁舌が、国家を覆すのを憎む」と孔子はいい、そして「私はもう発言して教えることをやめようと思う」いいました。すると弟子の子貢が「先生がもし黙ってしまわれますならば、我々弟子たちは何を伝えてゆけばよろしいのですか」といったといいます。孔子は「天は何も指導していない。しかし、四季は自然とめぐるし諸物は生育しておる。天は何も教えていないのだ」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 

 

 長く続いた私物化政治の影響がまだ残ったままのようです。同じようなタイプの人が増殖し、悪いところを踏襲し、それが強調され、道を外していくのかもしれません。気づけば、徳のない人間ばかりが政治を担っているありさまです。これでは社会が良くなることもないのでしょう。

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 処理水の海洋放出の影響をもろに受けている水産業界は、政府の支援策にも「対策に即効性がない」「スピード感が見えてこない」などと不満を募らせ、地元自治体は税収不足を懸念し始めているそうです。

 2025年開催予定の大阪・関西万博の準備の遅延が顕在化、大阪と国で責任のなすり合いが始まったのでしょうか。

大阪万博、誰の手柄か責任か 大阪と東京の間に透ける溝 - 日本経済新聞

 世の中が乱れていくのもわかるような気がします。今、この時を憂うばかりです。

 しかし、いずれまだ良い日がやってくることもあるのでしょう。救世主の登場が待たれます。その人はきっと人格に優れているのではないでしょうか。

 

「参考文書」

岸田内閣改造、くすぶる不満 派閥均衡腐心も「配慮足りぬ」:時事ドットコム