Twitterの混乱が続いているのでしょうか。青いチェックマークの「認証バッジ」の付与について、二重基準だとの批判があるといいます。
料金払わず「認証バッジ」 一部著名人に、二重基準批判も―ツイッター:時事ドットコム
イーロン・マスク氏は「認証バッジ」の付与基準が不明瞭だとし、著名人らに無償付与していた旧バッジを削除、有料会員の表示に一本化したはずだった。それなのに、著名人らのアカウントへの付与が再開されたことが明らかになったそうです。
繰り返される混乱、批判
イーロン・マスク氏がTwitterを経営することで、SNS上における「言論の自由」のあり方が定まっていけばいいのではと期待を寄せたものですが、なかなか結果が見えてきません。こうした状態を混乱と呼び、批判されるべきものなのでしょうか。
マスク氏自身、またTwitter社員はこの状況をどう感じ、どう対応しようとしているのか気になります。
危機感をもって対応しているのか、それとも改善途上なので多少の混乱はご容赦願いたい、オープンに改善しているのだから.....ということなのでしょうか。
一般的には経営者が変わったのであれば、戦略を再構築し、それを明らかにし、記者発表し、みなの賛同を得てから実行というのが筋なのかもしれません。そうでないから批判の的になってしまうようにも見えます。
尽きることのない批判、終わらない改善
いつになるかはわかりませんが、やがて混乱は収まっていくのでしょう。そして、SNSの”新しい使い方”が定まっていくのかもしれません。その間は今のようなルール改定が繰り返されていくだけのようにも思えます。
問題を内包しつつも大きな影響がないのなら、それに目をつむり、同じままであることを願うのが人の心理で、それが奥底にあったりするから、批判があるのでしょうか。そうであるなら、批判はいつまでも尽きることはなさそうです。しかし、批判があれば、改善は終わらず、やがてその中から新しい発見があるのかもしれません。
論語に学ぶ
君子は言に訥(とつ)にして、行ないに敏ならんことを欲す。(「里仁第四」24)
「訥」、遅鈍を意味し、口下手などを表します。「君子教養人は、口は無調法でも行動は敏捷でありたいと思うべきである」との意味です。
単なるおしゃべりではなく、自分の思うところを明快率直に伝達できることは評価されるべきなのでしょうが、それよりも実践行動は思い切りよく、かつスマートであるべきというのがこの章の意味ではないかと言われます。孔子は、密室の冥想家ではなく、人々のために「善」を敢行する実践者になれと言わんとしているようです。
これまでの常識にとらわれずに、問題があればポンポンと変更を繰り返すから、批判が起きます。しかし、それでよりよい方向に進んでいるのなら、それはそれでありなのかもしれません。
理想は、事前に明快率直に言葉で伝えて、その後実行なのかもしれませんが、よくよく考えてみれば、言葉での伝達がかなり困難なことに思えますし、その弊害もあったりするのでしょう。
悪い事例
首相が米フロリダ州知事のデサンティス氏と面談したそうです。州知事と面談することも悪いことではないのかもしれませんが、まだ公式にはなっていませんが、2024年米大統領選の共和党候補指名争いに出馬表明するのではないと言われています。
そうなると、多少事情は異なってくるように思われます。
デサンティス氏、日本の防衛力強化を評価 岸田首相と会談 | ロイター
記事によれば、首相と会談し、「近隣地域が厳しいことをわれわれは理解している。強い日本は米国にとって良く、強い米国は日本にとって良い」と述べ、日本の防衛力強化の取り組みを「高く評価している」と語ったといいます。
大胆な行動にも見えますが、軽率で、スマートさに欠けていないでしょうか。両者の思惑は一致していそうですが、現政権はどう思うのか。表沙汰にすることはないのでしょうが、あまりよい印象ではないようにも思えます。
こうした行為で、何かが好転することはあるのでしょうか。
「参考文書」
トランプの「対抗馬」が岸田首相に会いに来た理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)