「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

解決されない政治の問題、搾取され続ける私たちのおカネ

 韓国の尹錫悦大統領が弾劾されました。民主主義が正しく機能したともいわれているようです。民衆が、極右に毒された大統領を拒絶したということなのでしょうか。

陰謀論に揺れる民主主義 韓国・尹錫悦大統領も「毒された」か ソウル支局長 藤田哲哉 - 日本経済新聞

 韓国はまだ踏ん張り、健全性をなんとか維持しているようにも見えます。ただこの先が気になります。今後の体制次第で影響がありそうです。何とか日韓関係の悪化は避けてもらいたいものです。日本が変われば済むことなのかもしれませんけど。

 

 

 少数与党による政治の混乱がまるで世界のトレンドのようです。フランスでは今年になって4人目の首相が任命される事態です。

フランス新首相に中道派フランソワ・バイル氏、国が直面する困難を「十分理解している」と - BBCニュース

 ドイツでも連立政権が崩壊し、来年2月には総選挙が実施されるといいます。政治の衰退を嘆かざるを得ない状況です。なぜこうなってしまうのでしょうか。

論語に学ぶ

子路(しろ) 成人を問う。子曰わく、臧武仲(ぞうぶちゅう)の知、公綽(こうしゃく)の不欲、卞荘子(べんそうし)の勇、冉求(ぜんきゅう)の芸の若(ごと) き、之を文(かざ)るに礼楽を以てせば、亦(また)以て成人と為す可し。曰わく、今の成人は、何ぞ必ずしも然(しか)らん。利を見て義を思い、危うきを見ては命を授け、久要(きゅうよう) 平生(へいせい)の言を忘れざれば、亦以て成人と為すべし、と。(「憲問第十四」12)

 弟子の子路が「成人」人格の完成者とはどのようなものですかと質問しました。孔子は「臧武仲の「智謀」、孟公綽の「無欲」、卞荘子の「勇猛」、冉求の「才芸」、そのどれかがあった上で、さらに行き過ぎには「礼」で整合し、偏りは「楽」で和合するようになれば、人格の完成者と言える」といっました。「しかし、今日の「成人」人格の完成者は、そこまでに及ばなくとも構わない。利益を前にしても道義を優先させ、危機のときには生命を捧げる覚悟をもち、若いころにした古い約束について、その後になっても忘れない。そのようであれば、同じく人格の完成者と言うことができる」と孔子は言いました。

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 「義」を優先して問題解決にあたる。そしてそこから利益を受け取る。そんな当たり前が変質しているの現代なのでしょうか。孔子の言葉からそんなことを感じます。

 

 

 時代が進めばいつしか問題がなくなりそうですが、そうはならないようです。問題を解決するのではなく、問題を起こすことで利益を上げようとする人の存在が指摘されています。本来、「利益」は他者の問題を解決して得るべきものといわれます。それが資本主義の掟ともいわています。

 企業の目的とは、人々や社会が抱える問題に有効な解決策を考え、それを実行して利益を上げることといわれていました。しかし、昨今においてはそれとは逆に、他者のためにではなく、他者を犠牲にして利益が得ようとすることが当たり前になっていそうです。その上、そうできないは、愚かで、ナイーブで、独善的、意識高い系と見される傾向もありそうです。

 また問題解決を企業が能動的に実行するのではなく、なんでもかんでも政治に救済を求める傾向が強くなっていそうです。「それは政治の問題」などといって.....

「年収の壁」のモヤモヤを晴らそう 中空麻奈氏 BNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長 - 日本経済新聞

 政治が正しく機能しているのであれば、それは許容されるのかもしれませんが、政治もまた国民を犠牲にすることを厭わなくなっていそうです。本来は何よりも国民の幸福を優先すべきはずなのに。

 何もせず他に任せでありながら利益を追求しようとする企業、国民を犠牲にして搾取するばかりの政治。その結果が格差であったり、分断になっていそうです。

 

 

「利に放りて行えば怨み多し」、自分の利益ばかり考えて行えば人を害することになり、その結果、多くの人から怨みを受けることになるといいます。現代の世相を表していそうです。

 その意識を変えることができれば、この苦しい現状から脱出できそうです。思慮分別をわきまえることが何より大切なのでしょう。そうできれば、ほんとうの「金儲けのチャンス」を気づき、逃さず、正しく稼ぐことができ、社会が健全に動くことになるのではないでしょうか。

 

 

「参考文書」

ノーベル経済学賞が暗示「日本は収奪的な社会か」 イノベーションが起きても自動的に成長しない | 特集 | 東洋経済オンライン

「あまりにも信頼を裏切った」 ドイツ連立政権崩壊、深まった溝 | 毎日新聞