「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

先送りされる問題解決、進む選挙協力

 吹き止んだはずの解散風ですが、政権与党で選挙協力の議論が進行し、間もなく合意となるようです。マイナンバーカードのトラブルなど問題を抱えているはずなのに、それはそれとして、選挙には血眼になれるのが国会議員というものなのでしょうか。

 それを受けてかどうかわかりませんが、内閣支持率は下落傾向のようです。読売新聞の世論調査では、「首相が信頼できない」が不支持の上位の理由に上ってます。少子化対策や防衛費増額で「負担増の議論から逃げていることを見透かされた」と分析する声もあるそうです。

内閣支持率の急落、政府・与党内に衝撃…岸田首相はマイナ対策への注力で信頼回復図る考え : 読売新聞

 政府与党内でも、マイナンバーカードの問題を深刻に受け止めるようになったようです。「マイナンバー問題が今後の政治日程全体に重くのしかかり、首相は解散時期を判断しにくくなった」との見方が出ているそうです。

 

 

 政治課題の解決といいながら、それが問題となって、その解決が進まないのですから、信頼が薄れていくのは自然な流れなのでしょう。どれもこれも手に掛けた事案は、みなOn Going 進行中のままにしておくのでしょうか。これでは課題解決能力が皆無で、ただ問題を起こす内閣ということを自ら証明しているようなものです。

 それなのに、選挙のことばかりを考えているのでしょうか。こちらはあっという間に問題解決されるようです。選挙に勝ちさえすれば、それを理由にして民意を得たと言って、平然と増税とか、言い出すのでしょう。それが国民のためなのでしょうか。

準備

 あれだけ世間を騒がした旧統一教会の問題も、あやふやのままのような気がします。解散命令請求はどうなったのでしょうか。

 一方で、その関わりが深く疑われ、大臣職を更迭された議員がまた次の選挙に立候補するようです。 どうなのでしょうか。

 また、世論調査では、自公連立政権に否定的な意見が多かったといいます。「公明は自民と東京の選挙区調整が難航し、『信頼関係は地に落ちた』と明言したが、連立維持にはこだわり、自民もそれを受け入れた。国民は『党利党略だ』と嫌気が差している」と自民党の中堅から声が上がっているといいます。

 

 

論語に学ぶ

士たるに居を懐(おも)えば、以て士と為すに足らず。(「憲問第十四」2)

 職務に精励すべきであるのに、己の生活の安楽を思うような者は、できる士とするに足らないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 人生を投げ出して、凶悪犯罪に手を染める人がいます。電車内での人を傷つけた事件の裁判が始まりました。事件の背景には、生まれ育った環境の影響があったのでしょうか。

 選挙に勝つためなら手段を選ばず、政権維持に執着する同一政党が長く国政を担っています。それが国民不在の政治となるのでしょうか。その悪影響が拡がることを懸念します。

 

「参考文書」

旧統一教会への解散命令請求の動きに停滞感 与党側に「終わらせた方がいい」の声も 質問権5回の後は?:東京新聞 TOKYO Web

山際大志郎氏“旧統一教会汚染”で大臣更迭から1年足らず…次期衆院選での自民公認に怒りの声|日刊ゲンダイDIGITAL