「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【巧言は徳を乱る。小 忍ばざれば、則ち大謀を乱る】Vol.405

 

子曰わく、巧言は徳を乱る。小 忍ばざれば、則ち大謀(たいぼう)を乱る(「衛霊公第十五」27)

 

(解説)

孔子の教え。「さわやかな弁舌に引っかかって道徳心を乱すことがある。小さな正義に乗ってしまうと、大望を遂げることはできない」。論語 加地伸行

 

 

 

 「怪、力、乱、神」を語らない孔子がここでは「乱る」との話をする。

dsupplying.hatenadiary.jp

 

 巧言令色、鮮なし仁

「巧言令色」、巧みな言葉を用い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、仁の心が欠けているという。 

dsupplying.hatenadiary.jp

 

「泰伯第八」10では、「人にして不仁なる、之を疾むこと已甚だしきときは、乱る」という。

 不仁な、人間性に背くような人間をあまり極端に憎悪、排斥するならば、その人は追い詰められてやはり乱を起こすことになるという。 

dsupplying.hatenadiary.jp

 

  孔子は仕えた季氏をみて、そんなことを考えたのだろうか。 

dsupplying.hatenadiary.jp

 

 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫