「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【馬有る者は、人に借して之に乗らしむる。今は亡し】Vol.404

 

子曰わく、吾(われ) 猶(なお) 史の闕文(けっぷん)に及べり。馬有る者は、人に借して之に乗らしむる。今は亡し。(「衛霊公第十五」26)

 

(解説)

孔子のことば。「私は歴史記録に欠けている文を見ることができた。しかし、「馬を持つ者は、人に貸して乗らせていた」という文などは、今はもう消えてしまった」。論語 加地伸行

 

  この章は、よく分からない内容であり、古来、解釈が定まらないと加地は言う。原文にある「有馬者、借入乗之」の句を孔子がわざわざ引用しているのは、この句にまつわる故事か何かがあったのだとうと指摘する。

 

 

 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫