「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【教え有りて類無し】Vol.417

 

子曰わく、教え有りて類無し。(「衛霊公第十五」39)

 

(解説)

孔子の教え。「教育によって、人間の区別がなくなるのだ」。論語 加地伸行

 

 教育者孔子の基本とするところであろうか。

「述而第七」8では、孔子は教育の基本方針を示し、自発性の重要性を説く。 

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 その孔子は、「文、行、忠、信」をもって教えるという(「述而第七」24)。

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 その孔子も、知を探求し、それを深化させ、人に教えていく。 

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  一方で、「学び」に対するコツも教える。

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「泰伯第八」17では、「学は及ばざるが如くせよ。猶(なお)之を失わんことを恐れよ」と学ぶ者としての心構えを説く。

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 学びて思わざれば、則ち罔(くら)し。思いて学ばれば、則ち殆(まど)う(「為政第二」15)

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 教え有りて類無し

 「学」とは、書物や人からの「教え」によって習い知ること。

 思うばかりで、「学」に照らし合わせなければ、まどいが生じる。

 教育者も、学習者も心得ておくべきことなのだろう。

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  • 作者:加地 伸行
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫
 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫