平和の尊さを日々感じます。何かをしようしても、平和でなければ、何もできなくなってしまいます。
平和が壊され、戦争が起きると、条理もまでも蹂躙されるようになってしまうのでしょうか。ロシアが無法地帯と化しているかのようです。
資産差し押さえ
ロシアの検察が米欧企業に対し、政府への批判や同国からの撤退計画を理由に、会社関係者の逮捕や資産差し押さえの可能性を警告したといいます。
ロシア検察、IBMやマクドナルドなど米欧企業に警告-WSJ紙 - Bloomberg
ブルームバーグによると、警告を受けた企業には、KFC ケンタッキーフライドチキンなどを展開するヤム・ブランズやマクドナルド、IBMが含まれるといいます。
特許の無断使用も合法化
ロシアが、日本や米国、EU、韓国など非友好国で特許を取得した知的財産を無許可でコピーすることを合法化する法令を可決したといいます。
ロシアで外国企業の製品がパクり放題に、特許の保護を撤廃する法令がロシアで可決される - GIGAZINE
この法令により、ロシアの企業は特定の特許を無断で使用しても、損害賠償を請求されることはなくなります。(出所:GIGAZINE)
道義もなにもなく、やりたい放題との感が否めません。経済制裁に対する報復のひとつかもしれませんが、条理は守らなければ、秩序の崩壊となります。あまり好ましいことではないかもいれませんが、戦争にもルールがあり、それは国際法で規定されているのです。
論語に学ぶ
季康子(きこうし) 盗(とう)を患う。孔子に問う。孔子対(こた)えて曰わく、苟(いやし)くも子の欲せざれば、之を賞すと雖(いえど)も竊(ぬす)まざらん、と。(「顔淵第十二」18)
季康子が盗賊が多いのを患えて孔子に対策を質問しました。孔子は「貴公が不欲でありますれば、たとい盗みを賞(ほ)めましても、誰も盗みなどいたすまい」と答えたといいます。
理由をつけては隣国を盗もうとする国に、条理を求めることに無理があるのでしょうか。
子張(しちょう) 仁を孔子に問う。孔子曰わく、能(よ)く五者を天下に行なうを、仁と為す、と。之を請い問う。曰わく、恭、寛、信、敏、恵なり。恭なれば則(すなわ)ち侮られず。寛なれば則ち衆を得。信なれば則ち人 任ず。敏なれば則ち功 有り、恵なれば則ち以て人を使うに足る、と。(「陽貨第十七」5)
弟子の子張が仁とは何でしょうかと孔子に質問した。
すると孔子は「五つのことを世に行うことができれば、それが仁である」と答え、さらに「それは恭、寛、信、敏、恵である。恭、己を慎み驕らなければ、人に侮られることはない。寛、度量が広ければ、人の心を得られる。信、言行一致であるならば、人は信任する。敏、すぐに実行するならば、功績があがる。恵、財物を惜しまず分け与えるならば、人を十分に使うことができる」と答えたといいます。
子張、有能な人物であったようですが、仁に欠け、驕るところがあったようです。実際、曾子は「堂々たるかな張や」(「子張第十九」16)といっているくらいです。
ただ、論語での登場回数も多く、それだけ影響力があったようです。
その性格を知ってのことでしょうか、孔子は子張に対しては教え諭すことが多いように感じます。
ロシアのプーチンに「子張」の片鱗を見るような気がします。尊大に振舞い、「仁」もなければ、人心は離れ、「信」が崩壊し、プーチンだけでなく、国も孤独になっていくだけではないでしょうか。ごろつきプーチンは反面教師のわかりやすい例なのでしょう。
しかし、どうすれば、プーチンを止めることができるのでしょうか。