「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

権力に盾を衝く勇気、国営放送に映し出された「反戦」、プーチンに決闘を申し込むイーロン・マスク

 

 ロシアでも厭戦気分が拡がりをみせているのだろうか。

 ロシアの国営テレビ局「チャンネル1」のスタジオからの生放送中、反戦を訴えるプラカードを持った女性ディレクターが画面に映り込んだという。

プラカードには「プロパガンダを信じないで」と書かれており、その時の映像や画像がソーシャルメディアを通じて広まっている。(出所:毎日新聞

 ロイターによると、女性はニュースを読み上げるキャスターの背後で、ロシア語と英語で「戦争反対。戦争をやめろ。プロパガンダを信じるな。この人たちはあなたにうそをついている」と書いたプラカードを掲げ、「戦争やめろ。戦争反対」と叫んだという。

 

 

反戦デモ

 反戦デモもロシア国内で続いているようだ。

ロシア37都市で反戦デモ 800人超拘束 写真24枚 国際ニュース:AFPBB News

モスクワのデモを取材したAFP記者は、10人余りが拘束されるのを目撃した。報道許可を持っていない市民を無差別に連行していたという。(出所:AFP BB NEWS)

 権力に盾を衝く勇気をもった人々が日増しに増えているのだろうか。

国外逃亡するロシア人

 ウクライナ侵攻開始以降、20万人ものロシア人が国を離れたとBBCはいう。

ロシアで「頭脳流出」進む 数千人が海外へ脱出、ウクライナ侵攻で - BBCニュース

「閉ざされた国境や政治的抑圧、強制的な兵役に対する恐怖は、私たちのDNAに刻まれています。祖母がスターリン政権下の恐怖に包まれた暮らしについて話してくれたのを覚えています。私たちはいま、そういう状況下にいるのです」(出所:BBC

 プーチン大統領が、ソビエト連邦回帰を強めれば強めるほど、国民の心が離れていくということなのだろうか。

論語に学ぶ

其の鬼に非(あら)ずして之を祭るは、諂(へつら)うなり。義を見て為さざるは、勇無きなり。(「為政第二」24)

「自分たちの祖霊でない他者の霊を祭るのは、不義のものだ。逆に、義(ただ)しいものと分かっておりながら、実行しないのは勇気がないからである」と意味する。

dsupplying.hatenadiary.jp

 ロシア国民は、無理強いする大統領に騙されず、諂うことなく、背を向け始めたのだろうか。

ロシア政府系TVの生放送で突然「戦争反対」 ディレクターを拘束 | 毎日新聞

 毎日新聞によれば、「チャンネル1」に映りこんだ女性は、父がウクライナ人で、母がロシア人であると、インターネット上のビデオ声明で明かしたという。

「今ウクライナで起きていることは犯罪だ。ロシアは侵略国であり、侵略の責任は1人の人物、ウラジーミル・プーチン(露大統領)の良心にある」と指摘。「テレビ画面でうそを話すのを許してきたのが恥ずかしい」と述べ、「兄弟殺しの汚名は今後10世代は続く」としてロシア国民に反戦活動を呼びかけている。(出所:毎日新聞

 この女性の叫びはプーチン大統領に届くのだろうか。

プーチンに決闘を申し込むイーロン・マスク

 あのイーロン・マスク氏がプーチン大統領に対し、「ウクライナを賭けた決闘」をツイッターに投稿したという。真剣なのだろうか、それとも茶化しているのだろうか。その勇気には驚いてしまう。

マスク氏、プーチン氏に「決闘挑む」 ウクライナ賭け 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

「私はここにて、ウラジーミル・プーチン氏に決闘を挑む。賭けるのはウクライナだ」と表明。プーチン氏の公式英語アカウントに対し、ロシア語で「この決闘を受け入れるか?」と問い掛けた。(出所:AFP BB NEWS)

 AFPによれば、ロシア政府からの正式な反応はないという。

 ウクライナとロシアが停戦交渉を続けているという。双方国民にとって、良き結果として、まとまることを願わずにいられない。

 

「参考文書」

ロシア国営テレビの生放送に反戦訴える女性、数秒間映り込む | ロイター