「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

制裁効果なのか、尊大なロシアに弱気の一面か

 

 ロシアへの経済制裁がじわじわと効果を現し始めたのでしょうか。戦況を伝えるニュースからロシア経済の状況を伝えるものが増えているようです。

ロシア経済、前例のない経済戦争でショック状態=大統領報道官 | ロイター

 ロシアのペスコフ大統領報道官が記者団との電話会議で「国内経済は現在、衝撃的な影響に見舞われており、負の結果が出ているが、今後、最小限に抑えられる」と発言したといいます。

「これは全く前例がない。わが国に対して始められたような経済戦争は過去に例がない。このため、何事も予測が非常に難しい」と述べた。(出所:ロイター)

 潮目の変化なのでしょうか。報道官の発言内容に何か弱気なものを感じたりします。

 

 

裏目

 ロシア政府が撤退する外資系企業を接収、あるいは国有化する案を策定しているといいます。一方、米国のサキ大統領報道官は「そのような行動に出れば、何らかの措置を取ることになると確信している」と述べ、けん制したそうです。

ロシア、撤退企業の工場国有化も 米「実施ならば対抗措置」 | 共同通信

 ロシアの世論に変化の兆しでもあるのでしょうか。制裁に対する報復というより、国内対策のように感じます。

強気

 プーチン大統領は相変わらず、強気のようです。

プーチン氏「ロシアは強大な国へ」、制裁は西側に跳ね返ると警告 | ロイター

 ロイターによれば、プーチン大統領は政府の会議で、「ロシアがウクライナで行っている特別軍事作戦に代わるものはなかった」と強調し、「ロシアは短期的な経済的利益のために主権を妥協することを受け入れることができなかったし、ロシアへの制裁はどのような場合でも課されただろう」と述べたといいます。

 また、「疑問や問題、困難があっても、われわれは過去に克服してきたし、今回も克服する。最終的にこれはすべてわれわれの独立、自給自足、そして主権の拡大につながるものだ」と訴えたといいます。

プーチン氏は、2月24日のウクライナ侵攻以来、ロシアに科されている制裁が効いていると認める一方、「われわれは冷静に対応しながら、諸問題を解決していくことに疑いの余地はない。人々はいずれわれわれが閉鎖して解決できないような出来事は単純に存在しないことを理解するだろう」と述べた。(出所:ロイター)

 ウクライナでの戦況ばかりでなく、国内に目を向けざるを得なくなったのでしょうか。ただ孤立、単独主義で強国になり得るのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

君子は其の言の其の行ないに過ぐるを恥ず。(「憲問第十四」27)

「君子は、自分の発言内容が、自分の実践内容よりも過大であることを恥とする」といいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 個人的な野心による行動はどこかで行き詰り、その発言が尊大さの現われのように映るということなのかもしれません。

ハイレベル停戦交渉

 ウクライナのクレバ外相と会談したロシアのラブロフ外相は会見で、「ロシアはウクライナを攻撃していない」との認識を示したといいます。また、「ロシアはウクライナ危機を解決するためにいかなる対話にも応じる。ベラルーシで行われている協議でウクライナの問題を解決するために真剣な議論をしたい」と語ったといいます。

ウクライナ・ロシア外相会談、停戦交渉で進展なし | ロイター

ラブロフ氏は、プーチン大統領は「特定の」問題について協議するためゼレンスキー大統領と会うことを拒否しないとの認識を示した。

また、ウクライナを巡るロシアと西側との対立が核戦争につながることはないとの認識を示し「核戦争が始まるとは信じたくないし信じていない」と述べた。(出所:ロイター)

 強気一辺倒のロシアに変化があるのでしょうか。それとも時間稼ぎのために油断を誘おうとしているのでしょうか。

 

 

「驥(き)は其の力を称(ほ)めずして、其の徳を称むるなり」と、論語「憲問第十四」33 にあります。

 名馬「驥」は、その速力や体力を褒めるわけではない。その節度ある風格を褒めているのだ」と意味します。

「驥」とは一日に千里を行く名馬。転じて才能ある優れた人物、俊才のたとえといいます。

 今は武力に頼ることなく、西側諸国は、ロシアが振り上げた拳を下ろさせることができるようにすべきなのでしょう。外交で攻勢をかけるときになっているのかもしれません。

 いち早く武力行使が止まり、ウクライナに平和が訪れることを祈ります。