「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ロシアはソ連回帰か、ウクライナの首都名はソ連式のキエフからウクライナ語由来に

 

 ウクライナとロシアの停戦交渉がオンラインで再開されるという。前進するのだろうか。

 ゼレンスキー大統領は引き続き、各国の議会でオンライン演説し、一方、プーチン大統領は各国首相と電話会談を重ねている。

再送-ゼレンスキー氏「ロシアを罰しなければ戦争誘発」、豪議会で演説 | ロイター

「われわれは今、ロシアを止めるべきだ。ロシアに責任を取らせるべきだ。そうしなければ、近隣国との戦争を望んでいる国が、自分たちにもできると考えるだろう」と述べた。(出所:ロイター)

 

 

 側近らが怖くて真実を話せず、プーチン大統領に誤情報が伝えられると米英が公表する。

ロシア、誤射で自軍機撃墜 命令に背く兵も―英情報機関トップ:時事ドットコム

「ロシアのプーチン大統領は状況を著しく見誤っている」と強調。ウクライナの抵抗や西側諸国の制裁の影響などを過小評価する一方、自軍の実力を過大評価していると指摘した。(出所:JIJI.COM)

 さらに英国の情報機関、GCHQ政府通信本部は、ロシア軍が自軍の航空機を誤って撃墜したと明らかにした。

 ロシア大統領府は火消しに躍起になっているようだ。

 プーチン大統領が外国首相と頻繁に会談するようになっているのもこうした背景があるのだろう。直に話せば何か感じるものがあるのだろう。

論語に学ぶ

周公 魯公に謂(い)いて曰わく、君子は其の親(しん)を施(す)てず。大臣をして以(もち)いられざるに怨み使(し)めず。故旧(こきゅう) 大故(たいこ)無ければ、則ち棄(す)てざるなり。備わらんことを一人に求むる無かれ、と。(「微子第十八」10)

 魯国の開祖、周公(周公旦)は、任地に赴く魯の国君(嫡子の伯禽)に「有徳の君主は、親族を忘れるない。大官に対しては、自分は用いられていないと恨ましめるようなことがあってはならない。昔からの知人は大罪を犯していなければ、見棄てない。一人に対しては完全無欠を求めるな」と教えた。

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 周公旦は、殷王朝を倒した武王の弟で、周王朝の礼制を定めたとされ、礼学の基礎を築いたという。孔子は、この周公旦を理想の聖人とし崇め、最も尊敬した一人としたという。

 

 

 歴史ある国においては、理想となるような人物が存在する。ロシアにおいてはソビエト連邦時代を含めて、これぞという人物がいないのだろうか。それとも評価されずに歴史に埋没してしまっているのだろうか。

 プーチン大統領はかつてのソビエト時代のアフガンでの躓きの記憶が強いのだろうか。ソビエト連邦が崩壊したのはアフガンから撤退して間もなくしてからだった。

 かつての黒歴史を模範にすれば、黒歴史が繰り返されてしまう。

 ソビエトスターリンは第2次世界大戦に勝利したが、敵味方双方に多大の犠牲を強いた。そんな時代に逆戻りさせたいのだろうか。

 歴史に名を残したいなら、時代を前に進めるべきではなかろうか。それとも歴史上に悪名を残したいのだろうか。

 外務省はウクライナの首都の呼称を「キエフ」から「キーウ」に変更すると発表した。

「キーウ」変更、日本に謝意 ゼレンスキー氏:時事ドットコム

「自国の都市名に関して古いソ連式の表記が廃止され、正しいウクライナ語の形が受け入れられる時が来た。他の国々もこれに続くよう呼び掛ける」と、ゼレンスキー大統領は歓迎し、謝意を表明したという。ロシア離れが加速するのだろうか。

 

「参考文書」

CNN.co.jp : ロシアのプーチン大統領にとって危険な数字

【コラム】プーチン氏の狂気、戦術核使用も辞さず-NATO元司令官 - Bloomberg