不利を有利に変えていく。そのために諸外国からの停戦要請がある今、それに乗る。個人的な野心は今すぐに完成はしないが、迂直、遠回りの道を選ぶ。ロシア側に立てば、そうすることの方がよいように思えたが、素人考えなのだろうか。プーチン大統領に諫言できる人物はいないことが残念でならない。
中国 李克強首相が全人代閉幕後の記者会見で、ウクライナ情勢を憂慮し「停戦協議を進められるよう最大の努力を尽くさなければならない」と語ったという。
中国全人代が閉幕 李克強首相、ウクライナ停戦訴え: 日本経済新聞
「国際社会とともに和平回復のため積極的に役割を果たしたい」
と、中国も関与していく姿勢を示した。一方、日米欧などによる対ロシアの金融制裁は「世界経済の回復にショックをもたらし、各方面にとって不利益だ」と語り、反対した。(出所:日本経済新聞)
中国が制裁に反対するのは、自国経済を守ることを優先し、政権基盤への悪影響を気にしているのだろう。国際社会それぞれがそれぞれに思惑を持っているのだろうが、それでも、共通することは平和であり、経済制裁による自国への悪影響排除ではなかろうか。
論語に学ぶ
子路(しろ)が曰わく、桓公(かんこう) 公子糾(こうしきゅう)を殺す。召忽(しょうこつ)之に死し、管仲(かんちゅう)は死せず。曰わく、未だ仁ならざるか、と。子曰わく、桓公 諸侯を九合(きゅうごう)するに、兵車(へいしゃ)を以てせざるは、管仲の力なり。其の仁に如(し)かんや、其の仁に如かんや、と。(「憲問第十四」16)
斉の国で君主の地位をめぐる争いがあり、「公子糾」はそのひとりであったという。この「公子糾」の介添役が「召忽」と「管仲」であった。「召忽」は「公子糾」に殉じ、死ぬ。「管仲」は生き、「桓公」の宰相になる。
乱れ争っていた諸国を平和な会盟にまで持ち込めたのは「管仲」の見識と力量による。
主君に殉じ死んだ「召忽」も「仁」ではあるが、天下国家のためとする「管仲」のそれには及ばないと孔子は言ったのである。
論語で語り継がれてきた管仲のような人物が登場することはないのだろうか。
激戦続く
ウクライナ兵とロシア兵、そして市民……北東部の前線から BBC特派員リポート - BBCニュース
ロシア軍は毎晩、激しい空爆と砲撃をハルキウに向けて実施しており、民間人にも多くの犠牲者が出ていると、BBCはいう。
なぜにこんなに惨いことを止めることができないのだろうか。
外交進まず
プーチン氏、外交実施の気配見せず=ハリス米副大統領 | ロイター
ルーマニアを訪問中のハリス氏は、ルーマニアのヨハニス大統領との記者会見で「われわれが知り目撃したあらゆることから判断する限り、プーチン氏は真剣な外交を行おうとする気配を見せていない」とした。(出所:ロイター)
この危機が長引くことで、さらに次の対立が生まれるのではないかと心配になる。ただ早期の収束を願わずにいられない。
NO WAR、戦争反対、プーチンを止めろ!