「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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【堂堂たるかな張や。与に並びて仁を為し難し】 Vol.493

 

曾子(そうし)曰わく、堂堂たるかな張(ちょう)や。与(とも)に並びて仁を為し難し。(「子張第十九」16)

 

(解説)

曾子の言葉。「子張は堂々としている。ただ、ともに仁を為すことは難しい

 

 なぜに曾子はここまで厳しく子張を批判したのだろうか。

 曾子は、「君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く」(「顔淵第十二」24)といい、君子は、学びを通して友人と交わり、お互いに「仁」を高めることを助け合うという。

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「学而第一」4では、曾子は「吾 日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか、と」と、友との関わりについて述べ、人にまごころを尽し、友人に誠をささげることの大切さを説く。

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 曾子の友の理想の姿に顔回があったのだろうか。

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 その曾子は「仁 以て己が任と為す」という。子張に、仁と相容れない尊大を見たのだろうか。

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曾子」、姓は曾、名は参。字名は子與。親孝行で有名だという。孔子より46歳年少で門下の年少グループに属したが、孔子の死後やがてその学団の長となって、儒教の正統を伝えた人といわれる。曾子から子思(しし:孔子の孫)へ、さらに性善説孟子へと伝わったといわれる。

 

 

 

「子張」、姓は顓孫、名は師、字名が子張。陳の人で、孔子晩年の弟子。もっと若く秀才といわれる。「礼」の専門家。「史記」に、「師や僻なり」とあるように、時として正統を離れる異説を好んだようであるという。 

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 人となり才が高く、意が広く、人の感情などに拘らないところがあったという。孔門十哲に含まれていないが、子路、子貢に次いで登場回数が多く、それだけ影響力もあったのだろうか。

 

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

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  • 作者:加地 伸行
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫
 
論語 (ちくま文庫)

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  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫