「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

「ディープシーク・ショック」なぜこんなに中国は強いのだろうか

「DeepSeek(ディープシーク)ショック」、中国の新興企業DeepSeekが開発したAIモデルの「R1」が米国でダウンロード数ランキングで首位を獲得し、世界に驚きが走り、様々な株価が下落する事態になりました。

エヌビディア株に暗雲か、急浮上する中国製AI「DeepSeek」がOpenAIを脅かす | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 OpenAIのアルトマンCEO、マイクロソフトのナデラCEOもその性能に感銘し、その価格に驚きを隠していないようです。また、米国の競合よりもはるかに低コストで迅速な開発を行ったことが、様々な憶測を呼び、「先端ハードウエアへの巨額投資が必要かどうか」となって、27日の米株式市場でのハイテク株急落につながったようです。日本にもその余波は伝わり、電力インフラ関連銘柄にまで影響を事態になりました。

 

 

 この騒動は、中国のAI技術発展を阻止するために措置した米国の輸出制限の有効性に疑問を投げかけることにもなったようです。

米先端半導体輸出規制の有効性に疑念、DeepSeekのAI開発成功で - Bloomberg

米国政府は、エヌビディアの最先端チップであるH100を中国へ輸出することを禁止したが、これにより中国のAI企業は、より性能の劣るエヌビディアのH800を用いて、限られた計算能力に対処する方法を模索せざるを得なくなった。しかし、FTの記事によれば、梁のチームは「この問題の解決方法をすでに知っていた」という。(出所:ブルームバーグ

 予測困難な時代、変化の激しい時代といわれています。確かにそうなんだろうとうなづく反面、ただ単に競合を過小評価しているだけではないかとも思えます。米中の覇権争いが様々な分野で苛烈さを増していきそうです。

 好んでこの競い合いの中に飛び込む必要はないのかもしれませんが、それでも最新テクノロジーの有用性を確認し、ビジネスを最新化していくためにも、それを積極的に活用すべきなのでしょう。何しろ、デジタル活用が2周くらい遅れといわれている日本なのですから。

 

 

紙の健康保険証と医療DX

 立憲民主党が「従来の健康保険証を復活させる法案」を提出したそうです。これについて、「日本の医療DXを阻害する」とホリエモンは批判し、楽天三木谷社長も「まじで終わってるな」とつぶやいたといいます。

「まじで終わってる」--三木谷氏、立民の「保険証復活法案」をXで批判 - CNET Japan

 そもそも国が推進する医療DXの進行が遅さが問題であって、「国民の不安払拭など一定の条件が整うまでは、従来の健康保険証を使えるようにすべき」との立憲の主張も理解できないものではありません。

 IT、デジタルに長けたビジネス界の大立者であるのなら政治批判をする前に、日本のテクノロジーの現状を嘆き、その遅れを挽回させる行動をとるべきなのでしょう。自分の事業会社で実行できなくても、とれる手はいくらでもありそうです。それが出来ていないがための「デジタル後進国」のような気がしてなりません。これではいつまでたっても米中に追いつくことはなさそうです。

政府に助けを乞う経団連

 国内の投資拡大に向けた官民の会議が開かれ、経団連が民間の設備投資額を2040年度に200兆円に引き上げるとする目標を示しました。

経団連会長 “国内の民間の設備投資額 2040年までに2倍に” | NHK

「社会課題を解決する典型的なものとしてDXが挙げられるが、大きなイノベーションで、大きなインフラが必要となる。そのため政府で取り組んでもらって企業に予見可能性を与えてもらい、民間企業もついて行く形で官民一緒になって200兆円を目指したい」、経団連の十倉会長がそう語ったそうです。

予見可能性、危険な事態や被害が発生する可能性があることを事前に認識できたかどうか、ということ。重大な結果を予見できたにもかかわらず、危険を回避するための対応・配慮を怠った場合、過失を問われることがある。

 さらに「基盤となるのは人材なので人材投資が必要だし、イノベーションのための基礎研究力も重要だ。日本の基礎研究力を高めないとガス欠を起こし、投資も停滞していく。科学技術の基礎研究を強化すべく早急に手を打ってもらいたい」と述べたそうです。大企業の代表である経団連もまたこの様です。政府に頼りたいとの姿勢が見え見えです。そんなに日本の政治は優秀なのでしょうか。これでは米中の背中がさらに遠退くのではないでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

君子に三畏(さんい)有り。天命を畏(おそ)れ、大人(たいじん)を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らざれば、畏れず。大人に狎(な)れ、聖人の言を侮る。(「季氏第十六」8)

 君子が畏れ慎むものに三つある。天命を畏れ、聖人・人格者を畏れ、聖人・人格者のことばを畏れる。小人は天命を理解しないのでそれを畏れない。狎れ狎れ(なれなれ)しく聖人を自分と同程度と思っている。また、聖人のことばを軽んじ侮っていると孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 どこもかしこも小人ばかりになっていそうです。上に立つ者まで小人では先が思いやられます。人の底上げが求めらていそうです。もっともっと逸材を見出し、そうした人物が適材適所に配置されなければ、衰退に歯止めがかかることはなさそうですし、ますますガラパゴス化が進んでいきそうな気がしてなりません。 

 

日本勢がAI市場で生き残る攻略法を探る | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

 

「参考文書」

シリコンバレーでも注目を集める中国製AI「DeepSeek」、そのすごさと創業者 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

オープンAIアルトマン氏、ディープシークのモデル「目を見張る」 | ロイター

エヌビディア、DeepSeekは「AI技術の優れた進歩」-疑念を否定 - Bloomberg

【DeepSeekを警戒】三菱重工業株価8%安 日本製鋼所も急落、電力インフラに不透明感 - 日本経済新聞