「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

まるで世界大戦のように緊迫する国際情勢、防衛力強化が最適解なのか

 北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻に「参戦」するとか、中東パレスチナではイスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏がイスラエル軍によって殺害されたとか、かつての大戦の時代に戻ったようなあり様です。

中東停戦期待遠のく、ヒズボラ「対イスラエル戦は新段階に」 | ロイター

  ハマスを支援するイランは「抵抗の精神が強化される」と述べ、一方、西側諸国の代表格である米国バイデン米大統領は、シンワル氏の死が交渉の機会をもたらすと語ったそうです。互いに対照をなす発言です。

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」といいます。世界大戦のような事態はさけたいものです。

 

 

 それにしても、すごい世の中になったものです。しばらくはこの緊張が続きそうです。こんな世界になっているのですから、日本の立ち位置を明確にすべきなのでしょう。この環境に合わせて自衛隊をアップデート、最新鋭化する必要はあるのかもしれません。それでも野放図に軍拡して戦前に戻るようなことは避けなければならないはずです。

 守るものは守り、変えるものは変え、アップデートしていく。衆議院選挙なのですから、これらを明確にして、国民の選択にゆだねるべきなのでしょう。偽ったり、騙したり、欺くことは言語道断です。まして逃げることはあってはならないはずです。

 


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論語に学ぶ

林放礼の本を問う。子曰わく、大いなるかな問いや。礼は其の奢らんよりは、寧ろ倹せよ。喪(そう)は其の易(おさ)まらんよりは、寧ろ戚(いた)めよ、と。(「八佾第三」4)

  林放が礼の根本とは何ですかと質問しました。「とてもいい問いだ。礼を行なうとき本来のありかたとしては、おごりたかぶるのではなく質素にすることだ。喪礼のときも同じく、行き過ぎになるよりも、哀しみで段取りがズレるほうがいいのだ」と孔子はいいました。

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 身の丈以上のことをやろうとすれば無理が生じます。税収が増加しているのあれば、増税するもないはずです。無理をするから賄えなくなるのです。それがわかれば知恵も働き、すべてにおいて効率化、生産性の最大化を図ろうとするものです。困らないから「チエ」も生まれず、ムダなものばかりが増えて貧困になっていくのでしょう。

 

 

「衣食足りて礼節を知る」といいます。生活に余裕ができて初めて礼儀や節度をわきまえるようになるとの意味です。物価高が続き、余裕が削られるようになったのか、個人消費が低迷しているといいます。こんなときに増税議論をすることがセンスのなさを表しています。しかし、その逆も真のなのでしょう。首都圏で闇バイトによる緊縛強盗が立て続けに起きています。勇ましいだけの者たちは新しい戦前への移行を歓迎しているようです。

 活気ある社会、余裕ある生活はいつになったら実現するのでしょうか。今の政治はそうなることを妨害しているように見えます。礼節を知らない国民ばかりになった方が都合がよいのでしょうか。

石破茂首相、心配なのは物価高ですか? デフレですか? 金融PLUS 金融部長 河浪武史 - 日本経済新聞

 選挙だからなのかもしれませんが、石破首相は「デフレ脱却を最優先で実現する」とたびたび口にし、それと同時に物価高を克服するとして経済対策を施そうとします。「デフレ対策」「インフレ対策」、どっちを目指しているのでしょうか。相反する政策方針にとまどまいます。これでは将来不安がいつになっても解消することはなそうです。「FIRE」に関心が集まるのもわかる気がします。

 

 

 デフレの象徴だった牛丼の値引き合戦がつづくようです。すき家が牛丼80円引きキャンペーンの延長を発表したそうです。「並盛」が300円台、客数が伸びて好評だったことが理由といいます。

今夜のNEXT 値下げ競争再び、デフレ脱却はまだ遠い? - 日本経済新聞

「歴史は繰り返さないが韻を踏む」、このままではデフレに舞い戻りそうな感じです。同じミスを繰り返さないためにも何かを変えなければなりません。「弱いニッポン」を脱却へと導く新しいリーダーの誕生が待たれます。

 

「参考文書」

北朝鮮が1.2万人派兵決定 ウクライナ侵攻に「参戦」―韓国政府:時事ドットコム

衆院選公示:自民党の選挙公約と問われる石破カラー|2024年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)

 


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