「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

今すぐに使えない防衛装備品が多数との報道、防衛費増額も思いつきか

 

 連日報道される自民党にまつわるニュースや政府の諸対応を聞かされ、醜いものと感じるばかりです。なぜにこうも問題解決できずに、長引くのかと嫌になります。当の本人たちに良心と自覚があれば、もう少し早く収まりをみせるのではないでしょうか。

 こんな体たらくではとても政治とか行政を担えそうにもありません。

防衛装備品、5割が稼働できず 弾薬など脆弱な継戦能力: 日本経済新聞

 防衛費増額云々といいますが、防衛装備品の5割しか稼働できていないといいます。残りの5割弱の半数が「整備中」で、必要な部品や予算がない「整備待ち」も数多くあるそうです。今ある装備をきちんとメンテできなくては、増額してもムダになるだけです。国を守るどころの話ではありません。

 

 

「現状維持は衰退である」といいますが、現状維持すらできないようであれば、衰退どころではなく、劣化であり、破滅に近づくようなものです。

 こんな状態では、成長などあろうはずもなく、持続的にもなることもないのでしょう。長年、停滞していることの原因ということなのでしょうか。

 道具をおろそかにする職人なぞいないのでしょう。漁具や網などを整備せずに出漁する漁師もいないはずです。穴が開いた網で魚を捕ることはできません。

 道具を大切にし、日々点検し、適宜修繕する。これを予防保全といい、メンテナンスともいいます。きわめて基礎的なことで、それを維持・管理、マネージすることは手間で、骨の折れることかもしれませんが、絶対に避け得ないことのはずです。

論語に学ぶ

子夏(しか)曰わく、日々に其の亡き所を知り、月々に其の能(よ)くする所を忘るる無くんば、学を好むと謂(い)うべきのみ。(「子張第十九」5)

 日々、自分の弱点や欠点を知り、それを正していく、それこそが学びということを意味する言葉なのでしょう。

dsupplying.hatenadiary.jp

 日々、モノを大切にしメンテナンスに努め、月々にその内容を分析して、道具の更新計画なぞ考えてみる。また、最新の技術動向を確認して、さらに効率化できたり、性能アップできるようなものを探索するのもいいのかもしれません。そうした態度を身につけ習慣にしていく。そうすることで、新しい発見に出会え、時代に遅れとならない自分にでき、そこからまた喜びが生まれるのかもしれません。これが学びであり、これを繰り返すことが学習なのでしょう。

 

 

 お金に余裕があって、毎年最新モデルのスマホを利用するのであれば、バッテリーやカメラの劣化をあまり気にする必要はないのかもしれません。長く使おうと思えば、それに注意するようになり、何かしらの対応策を考えたりするのではないでしょうか。予備バッテリー持ち歩くのもそうした代用策のひとつなのかもしれません。

 バッテリーやその他状況を確認してみて、もうそろそろ寿命かなと思えば、最新機種の動向を確認しては、お財布と相談しては、いつか買い替えようかと思案したりするものです。

 さて、防衛予算の増額は何のためなのでしょうか。使えていない装備品のメンテナンス費用なのでしょうか。

 現状のままで、無暗に装備品の数を増やしたり、最新化しても意味があるとは思えません。まずはメンテナンスおよび適切な更新計画の作成からなのでしょう。そのためにはきちんとして現状分析から始める必要があるのかもしれません。政府、自民党にも言えそうなことなのでしょうが。