リズ・トラス氏、現外相が次のイギリス首相に決まりました。
「この厳しい時代をみんなで切り抜け、経済を成長させ、イギリスの可能性を解き放つため、大胆に行動します」とツイートしたそうです。
トラス英外相、イギリスの新首相に 保守党の党首選で勝利 - BBCニュース
BBCによれば、党首選でトラス氏は、物価高騰を前に、減税の必要性を訴え続けていたといいます。深刻化する光熱費の高騰については、各家庭の支払額の上限導入に取り組むとともに、長期的なエネルギー供給問題にも抜本的に取り組むと語っていたそうです。
一方、ロシア、中国には厳しい姿勢を貫くのではないかと見られているようです。
行動を批判され、党内の造反によって辞任に追い込まれたジョンソン首相との違いを明確しなければならないのでしょう。より良い方向に転じるきっかけになって欲しいものです。
ロシアがエネルギーで欧州に揺さぶりをかけているようです。今冬、エネルギーで「決定的な打撃」を与えるつもりだとウクライナのゼレンスキー大統領が警告し、欧州各国はエネルギー価格高への対応を急いでいるといいます。
ウクライナ、集落奪還作戦が進展 欧州はエネルギー問題に対応急ぐ | ロイター
ロイターによれば、ドイツのショルツ首相は、これまでの準備で冬の暖房シーズンを乗り切ることができると説明し、また、物価抑制策やインフレ対応の経済支援も約束したそうです。ただ、「ロシアはもはや信頼できるエネルギーのパートナーではない」と断じたといいます。
ロシア発の混乱は収束の兆し見えずというところなのでしょうか。
論語に学ぶ
哀公(あいこう) 有若(ゆうじゃく)に問いて曰わく、年饑(う)えて用足らず。之を如何せん、と。有若対(こた)えて曰わく、盍(なん)ぞ徹せざらんや、と。
曰わく、二も吾猶足らず。之を如何ぞ其れ徹せんや、と。対えて曰わく、百姓足らば、君 孰(たれ)と与(とも)にか足らざらん。百姓足らずんば、君 孰と与にか足らん、と。(「顔淵第十二」9)
魯の国の君主哀公が孔子の弟子の有若に「近ごろ不作で費用が不足だ。どうすればよかろう」と尋ねました。
有若は「どうして税率を十分の一になされませぬか」と答えます。哀公は「十分の二の税でも不足なのに、それをどうして十分の一に下げられようか」と疑問を投げかけると、有若は「もし民の生活が十分でありますならば、君主が不十分となるのでしょうか。もし民の生活が不十分でありますならば、君主が十分となるのでしょうか」と答えたといいます。
民あっての「政」ということなのでしょう。民が困窮しているときに、政府の都合を押し通そうとすることがあってはならぬということでしょうか。
米国では先のジャクソンホール会議で、パウエルFRB議長が利上げ継続への強い決意を表明しました。景気後退という痛みを伴っても、インフレの悪化による国民生活への悪影響を阻止する狙いがあるといいます。
強い信念のようなものを感じます。
一方、日本国内では宗教団体に注目が集まりますが、政府対応は迷走しがちです。また東京五輪での不正が明るみになり、電通元専務の関わりが疑われています。
私利私欲、自己都合に保身と思われるようなことばかりで、ほどほど嫌になります。
ゼロコロナ政策など失政を続け、権力に執着する主席が治めるどこかの国とあまり変わらないのではないかとがっかりします。
日々の出来事からすれば、間違ったことをしてきたということなのでしょうか。
このままの現状維持では衰退していくことになりかねません。より良い方向を目指すのなら、日々点検し、悪いところを見つけて、早めに修繕すべきです。古いままの基準を使えているのなら、間違いに気づくことはありません。故人の「遺志」などが一番怪しいのかもしれません。
財源探しの標的に「安倍銘柄」 法人税引き下げに転機: 日本経済新聞
基準が正しければ、世論がわかれるような事態にはならないはずです。