「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

値上げの春、円安、2024年問題への懸念、社会通念をアップデートするとき

 遅れていた桜が開花が進みようやく春の到来を感じます。4月となり新年度も始まります。気分を一新し、新たな決意をもって再出発にするには絶好の季節なのでしょう。春に蒔く種子はやがて芽を出して豊かな果実を実らせます。

 しかし今年はちょっと厳しい4月の到来のようです。長引く円安などの影響で様々な商品やサービスの値上げが続くといいます。食品などは2800品目超で値上げとなるそうです。トラックなどの運転手、建設業、医師に対する残業時間の上限規制の適用が始まり、人手不足が深刻化する「2024年問題」の懸念もあるといいます。

運転手と建設業、残業に上限 食品値上げで負担増継続―4月からこう変わる:時事ドットコム

 配達員の待遇改善で宅配便は値上がりとなり、日本郵便ゆうパックは翌日配達を一部地域で縮小するそうです。電気料金なども再エネ賦課金が4月使用分から上がり、政府の負担軽減措置が5月に終了することでさらに追い打ちをかけるといいます。

 賃上げが進み年内には実質賃金がプラスに転換する期待があるそうですが、どうなることでしょうか。

 

 

 日銀のマイナス金利解除で円安が是正されるとの期待もありましたが、足元では裏腹に円安が進むことになりました。こうした動きに早くも、追加利上げを求める声がマーケットで出始めているそうです。

植田日銀に追加利上げの誘惑 円安呼ぶ「緩和的な環境」 - 日本経済新聞

 こうした反応がむしろ正常で、世間の声を封殺するかのように異次元緩和を続けたことが異常そのものだったのでしょう。その間に根付いてしまった円安が今あちこちで問題となって顕在化しているといってもよさそうです。

不正、不祥事、ついに健康被害

 生活に影響する様々な問題が一気に押し寄せてきているようにも感じます。様々な企業による不正や不祥事に続き、ついには小林製薬の紅麹サプリによる健康被害。あってはならないところまで発展してきたと感じます。

小林製薬「紅麹」もアベノミクスの〝遺産〟か 規制緩和に議論波及 | 毎日新聞

摂取した人からの健康被害の報告が相次いでいる小林製薬の紅こうじのサプリメントは、国に届け出たうえで「コレステロールを下げる」と表示していた。こうした健康食品は機能性表示食品と呼ばれる。安倍晋三元首相の成長戦略「アベノミクス」の一つとしてできた制度で、スタート時から安全性が担保されるのか懸念されていた。(出所:毎日新聞

 真相解明が待たれます。しかしなぜにこうも問題ばかりが生じるのか、それを問う必要がありそうです。何かおかしなことが社会通念になっていることはないでしょうか。

 

 

 政治においても同様です。「裏金事件」、あれほど礼賛されたはずの安倍政治の実態があらわになっています。この世を謳歌した安倍派議員たちが醜態をさらしています。さらに首相の対応の拙さも加わり混迷を深めています。

辻元氏、岸田派政治団体を「偽装解散」と指摘 首相「届け未提出」 [立憲] [自民]:朝日新聞デジタル

「政治とカネ」、安倍派ばかりでなく自民党そのもの問題のように思えます。

岸田首相は近く安倍派幹部らの処分に踏み切るはずだ。そこには政権・与党としては一気に裏金事件の幕引きを狙う意図が透けて見える。首相自ら安倍派幹部を事情聴取したのも、自身が率いた岸田派より組織的な裏金作りが判明した安倍派の方が悪質性が高いことを世論に印象付けて、安倍派幹部にはより重い処分を科すことを正当化するためだろう。(出所:時事ドットコム

「本来なら、安倍派幹部らが率先して真相解明に動き、道義的責任を果たすべきであろうに」、「法律で許されていても我慢してやらない。法律で義務付けられてなくても進んでやる。これが(政治家の)矜持だ。そういうお天道様に顔向けできる自民党であってほしい」と、伊吹元衆議院議長が話しているといいます。

論語に学ぶ

子貢(しこう)問いて曰わく、一言にして以て終身 之を行なう可き者ありや、と。子曰わく、其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿(なか)れ、と。(「衛霊公第十五」24)

 弟子の子貢が「生涯、行なうべきものを、一字で表せましょうか」と質問しました。孔子は「それは、「恕」思いやりだな。自分が他人からされたくないことは、他人にもしないことだ」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 もう少し思いやりがあって、自分の周りの他者の存在を気にかけるようになればいいのでしょうが、今の世の中はそうではないようです。他人からされたくないことを、他人に平気でするようになっていはいないでしょうか。そんなことが社会通念になっていたらとんでもないことです。

 

 

自民の基盤が強固な状況下で、闘争を仕掛けても何にもならないとあきらめているのではないか。(出所:朝日新聞

 数で劣る野党の国会での役割は、おかしいことはおかしいと指摘し続けることであって、静かに座して採決で反対することではないと、前衆議院事務総長の向大野新治氏と語っています。

「粛々と採決ではロシアや中国と同じ」 前衆院事務総長が野党へ提言:朝日新聞デジタル

 しかし、維新や国民民主は国会を「政策実現の場」と捉えているのか、「権力闘争の場」にしていないといいます。

 それでもようやく「政権交代をのぞむ」声が大きくなってきたのでしょう。JNN世論調査で、「自公政権の継続をのぞむ」より「政権交代をのぞむ」が上回ったといいます。

 一強政治で根付いてしまったおかしな社会通念をアップデートするときなのでしょう。疑問的、科学的に、そして論理を優先させなければりません。でないといつまでも古ぼけたまま終わってしまいそうです。

 

 

「参考文書」

4月の食品値上げ2806品 肉加工品や菓子、ウイスキーも―帝国データ:時事ドットコム

コラム:円安上限は155円か、ブレーキ作動に3つの経路=内田稔氏 | ロイター

海外勢、日銀に追加利上げ催促 通貨防衛見越し債券売り - 日本経済新聞

「お天道様に顔向けできるか」 長老の重い言葉もむなしく…:時事ドットコム

【速報】次の衆院選で「政権交代のぞむ」42% 「自公政権の継続」を上回る結果に JNN世論調査 | TBS NEWS DIG (1ページ)