「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

後手に回る政府対応、2024年問題は何ごともなく解決されるのだろうか

 同盟関係や軍事協力など安全保障にかかわることは容易く話が進むようです。首相が訪米する際、英国、オーストラリア、フィリピンとの安全保障協力を拡大させるといいます。中国と対峙するためには日米同盟に加え、これら国との連携強化が欠かせないそうです。ただ中国を過度に刺激することになれば、不安定化を招く懸念があり、地域の不安定化になりかねいといいます。

 一方、首相が早期の首脳対話を意欲をみせる北朝鮮には足蹴にされ、交渉拒否されるばかりか、日本の水面下での働きかけが一方的につまびらかにされてしまいました。

政府 揺れる北朝鮮対応 拉致問題 金与正氏談話に後手否めず | 山陰中央新報デジタル

 安全保障の面からして関係改善をいの一番に進めるべきなのに、対応が後手に回り、北朝鮮に揺さぶられています。これが今の政府の外交力のようです。

 政治による対応力の遅れが目立ちます。後手に回ることが多過ぎるようです。

 

 

 新年度からは様々な制度変更が始まります。また、2024年問題とされていた自動運転業、医師、建設業に加え、鹿児島・沖縄両県での製糖業で時間外労働の上限規制が強化されます。それぞれの業界における対応状況はどうなのでしょうか。その影響が懸念されます。

 医師の働き方が変われば、医療提供体制への不安となり、トラックドライバーにおいては物流の滞りが懸念され、路線バスやタクシー運転手にあっては輸送能力が低下し、バス路線の休廃止などが心配されます。建設業にあっては工事が遅れ、場合によって中小建設業の倒産増加になるのではないとの指摘もあります。それに加え、災害が頻発するようになりその復旧工事、また老朽インフラの更新、再開発事業に企業における設備投資などやらなければならない工事は増えるばかりといいます。就業者確保が課題といいます。

 どれもこれも生活に密接にかかわるだけにサービスの低下は受け入れがたいものがあります。人手不足が深刻化している中、後手に回ることな対応することが求められます。が、企業だけでなく、ここにおいても政府対応に遅れがあってはならないはずです。新たな混乱にならないことを祈るだけです。

 

 

論議に学ぶ

泰伯は其れ至徳と謂う可(べ)きのみ。三たび天下を以て譲る。民 得て称(ほ)むる無し。(「泰伯第八」1)

 泰伯は最高度の美徳の持ち主である。父の意を察して、主君の地位を末弟に譲った。しかし、人々はそれを知らないから泰伯の徳行を称賛することはないと、孔子は言いました。

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  泰伯は、周王朝を建てた武王の二代目の人。長子であったが、父のその意向を尊重し、末弟の季歴に君主の座を譲り、自らは次弟の仲雍とともに南方に行き身を隠したといいます。泰伯の誰もそれを褒め称えることの行動があって周王朝が誕生しましたということなのでしょう。

 民主国家においてはそうはならないのかもしれません。支持率が落ち込めば、政権維持は厳しくなり、自らの功績でもないもまで功績にしようとしてしまうのでしょうか。それでは国の未来が危ぶまれます。功を焦らずに問題に取り組み、国民のために働くだけでよいのではないでしょうか。

 首相にもそうあって欲しいものです。株価も上向き経済がよくなっているこの時であれば、支持率は後からついてきそうな気もします。そうできないのであれば、国民の意向に従って身を引くのが最善のことのようにも思えます。時代は変わっていくのですから。

 

 

「参考文書」

北朝鮮パネル、事実上廃止へ 延長決議案にロシア拒否権―制裁監視体制の弱体化必至・国連安保理:時事ドットコム