「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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ドーピング疑惑、緊張高まるウクライナ、ロシアはなぜ問題を起こそうとするのか

 

 オリンピック 女子フィギュアスケートでのドーピング疑惑、みなを不快な思いにさせるだけです。ロシアのカミラ・ワリエワ選手がその騒動に巻き込まれ、期待されていたフリーの演技でミスを連発し、重圧に押しつぶされる形になったとニュースが流れています。

五輪=ワリエワ、圧力につぶれる 「なぜ諦めた」とコーチは詰問 | ロイター

演技後は顔を両手で覆い、キスアンドクライでは泣き崩れるなど精神的なダメージが深いことをうかがわせた。(出所:ロイター)

 こうした状況で、混乱するワリエワ選手に手を差し伸べるべきコーチが「なぜ何もしなかったのか。私に説明して。なぜ完全に戦うのをやめたのか。アクセルの後、諦めていた」と問い詰める一幕があったといいます。そのコーチはエテリ・トゥトベリゼ氏。

 

 

 同コーチは、銀メダルを獲得したアレクサンドラ・トルソワ選手も指導する。ただ、トルソワ選手も競技後、「スケートが大嫌い。もう二度とスケートはしない」と述べ、トゥトベリゼ コーチのもとをしばらく離れるとも明かしたそうです。

 指導者としての資質が疑われる一幕といっていいのでしょうか。

論語の教え

三軍ありとて、帥(すい)を奪う可(べ)し。匹夫とて、志を奪う可からず。(「子罕第九」26)

「三軍」といわれるほどの大軍団でも、それが団結しないかぎり、その総司令官を奪い去ることもできる。しかし、一個の人間は、どんなに地位が低く弱い者であっても、その志を奪う、つまり強制して変えようさせることはできない」との意味です。

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 この章は、人間の意志の力、精神力強さを力説しているといいます。それと同時に志の鍛錬と堅持の必要を強調しているともいいます。トゥトベリゼ コーチは強い選手を作ることはできても、人を育成することには長けていないということなのでしょうか。

 

 

それでもロシアはウクライナに侵攻するのか

 このところロシアを巡る報道が増えています。ウクライナ情勢が緊迫し、ウクライナ東部では、ウクライナと親ロシア派武装勢力双方が停戦合意を破り、攻撃を仕掛けてきたと互いを非難しているといいます。また、プーチン露大統領は「われわれは状況悪化を目の当たりにしている」と批判しているそうです。

 一方、バイデン米大統領が、プーチン大統領ウクライナに侵攻する「決断を下した」との見解を示したといいます。

プーチン氏、ウクライナ侵攻を「決断」 バイデン氏 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

 AFPによると、バイデン氏は「彼が決断を下したと、現時点で確信している。そう考える理由がある」と明言し、侵攻は数週間以内、または数日以内に行われる可能性があるとのことのようです。ただ「それまでの間、外交は常に可能だ」と述べたといいます。何とかしてもらいたいものです。

論語に学ぶ

晋の文公は譎(いつわ)りて正しからず。斉の桓公は正にして譎らず。(「憲問第十四」15)

「晋国の文公は、いつわりの道を踏み、正義の人ではなかった。斉国の桓公は、正義の人であり、いつわりの道を踏まなかった」との意味です。

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「文公」、「桓公」、それぞれ覇者となった人物ですが、その覇に至る道には差があったといいます。

「文公」は本来なら天子の下に諸侯が集まるべきところを、自国に諸侯を集めたのみならず、狩りという名目で天子を自国に呼び寄せたとそうです。

 一方、「桓公」は、周の昭王が楚国に赴いたとき、謀殺され、桓公はその罪を問い、楚を討つことを宣言、天子中心の立場であったといいます。

 

 

 プーチン、バイデン両氏のどちらが正しく、どちらが偽っているのでしょうか。報道だけではわからないところもあるのかもしれません。

 プーチン大統領は個人的な野心や目標の使い方を間違えていないでしょうか。そのためには武力行使もやむなしとするのはどうなのでしょうか。

 国のリーダーの影響が、もしかしたらスポーツの世界にも及んでいるのかもしれません。