「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【晋の文公は譎りて正しからず。斉の桓公は正にして譎らず 】 Vol.349

 

子曰わく、晋の文公は譎(いつわ)りて正しからず。斉の桓公は正にして譎らず。(「憲問第十四」15)

 

  (解説)

孔子の教え。「晋国の文公は、いつわりの道を踏み、正義の人ではなかった。斉国の桓公は、正義の人であり、いつわりの道を踏まなかった」。論語 加地伸行

 

「文公」、「桓公」、それぞれ時期は異なるが、諸侯の上に立ち覇者となり、大会盟を行ったという。

「文公」は本来なら天子の下に諸侯が集まるべきところを、自国に諸侯を集めたのみならず、狩りという名目で天子を自国に呼び寄せたという。

桓公」は、周の昭王が楚国に赴いたとき、謀殺されたことがあった。桓公はその罪を問い、楚を討つことを宣言、天子中心の立場であったという。

 

 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫