「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【悲報】GDP世界4位に下落、低下する国力、まずは金融政策の正常化

 日銀の金融政策がいよいよ正常化するかもしれないといいます。GDPがプラスに転じることが予想され、政策転換の後押しとなり、また、足元での円安も新たな動機になるのではないかといいます。

異例の好環境で日銀正常化に臨む植田総裁、政治から強い反論聞かれず - Bloomberg

 物価上昇率は日銀の目標である2%を上回るようになり、国民は生活コストの上昇にうんざりし、節約志向が高まってのことか、消費活動は停滞するようになり、スーパーでは特売が増え、値下げが広がり始めているといいます。

「みんなもう十分ということなんだろう」

 こうした状況を踏まえれば、誰も政策正常化に対して異論を唱えることはないのだろうといいます。これまでとは異なり、日銀の植田総裁が国会に呼ばれても、解除の先送りや緩和強化を求める議員はいなくなっているといいます。

 

 

 自民党の裏金問題は、積極的な金融緩和を強く訴えてきた安倍派に大きな打撃を与え、安倍派の影響力が低下することで日銀は出口に向け動きやすくなっているといいます。いずれにせよ、日銀が近々マイナス金利を解除するようになれば、「異常な政策」がついに終わったと、良いニュースとしてアピールできるかもしれないといいます。

 経済の健全化に政治が足枷をはめてきたということでしょうか。それによって、企業活動も健全性を失い、また国民も長く苦しい思いを強いられていたということでしょうか。またそう悟られないよううまく騙されていたのかもしれません。

論語に学ぶ

子禽、子貢に問うて曰わく、夫子は是の邦に至るや、必ずや其の政を聞く、之れを求めたる与(か)。抑そも之れを与えたる与。子貢曰わく、夫子は温・良・恭・倹・譲、以て之れを得たり。夫子の之れを求むるや、其れ諸(こ)れ人の之れを求むるに異なる与。 (「学而第一」10)

 弟子の子禽が先輩の子貢に「孔子がどこかの国を訪れると、必ずその国の君主は政治上の相談をしますが、それは孔子が求めたものでなのですか、それとも、訪れた国の君主から頼まれたのか。そのどちらですか。」と質問しました。子貢は「先生は、「温」温和で、「良」善良で、「恭」うやうやしく、敬意を持って礼儀正しく丁重に振る舞い、「倹」つつましく、倹約で、「譲」ひかえめで自らへりくだるという五徳を具えています。だから、先方から求められた。孔子がそれをお求めになったとしても、それはどうもほかの人のように物欲しげな求め方とは違っていた」と答えました。

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 子禽は、孔子猟官運動のテクニックを聞い出そうとしたのではないかと言われます。子貢は、求めたのか、あるいは与えられたのかの二者をはっきりと択一するのでなく、孔子も地位を得たいというところがあったことを否定しきれないが、そこらにうろうろしている野心家たちのそれとはちょっとわけが違う。孔子の人格が信頼されているからこそ、地位がもたらされると言いたかったようです。

 

 

 人格に優れた人物が地位を得て、そのリーダーシップを発揮できていれば、日本はもっと違う国になっていたのかもしれません。その人格、能力によらず、首相や大臣の地位を得るために、古臭い猟官テクニックに頼らなければならない自民党のしくみが諸悪の根源だったのかもしれないと、ここ最近のゴタゴタを見ていて感じます。

GDP 世界4位に下落

 日本のGDP 国内総生産が、名目・ドルベースでドイツに抜かれ、世界3位から4位になったといいます。

日本のGDP、世界4位転落が確実な情勢-存在感低下に懸念の声 - Bloomberg

日本がドイツやインドに逆転されるのは単なる通過点の話とした上で、「明らかな国力の低下だ。国の産業を立て直さないといけない」と指摘。生産・研究開発拠点の国内回帰や新たな構築で技術集約的な産業を定着させる施策、1人当たりの生産性向上へ成長戦略に資源を重点配分するなどの政策対応が必要とみている。(出所:ブルームバーグ

 政府・自民党は様々な経済対策を実施しますが、やはりどれこれもあまり効果的ではなかったということのようです。まずは政治改革からということなのでしょうか。

 

「参考文書」

スーパー、増える特売 節約志向でビールなど食品3割 - 日本経済新聞

GDP591兆4820億円 世界4位に転落 55年ぶりドイツ下回る 23年 | 毎日新聞

GDP年率0.4%減 23年10〜12月、2期連続マイナス - 日本経済新聞