「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

再加速しかねない物価高、決断迫られる日銀、増税メガネを気にするばかりの首相

 国会で首相肝入りの物価対策の国民還元が議論される中、全国の物価の先行指標となる10月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)が発表となりました。前年同月比2.7%上昇と、前月から伸びを拡大させたといいます。4カ月ぶりに伸び率が前の月を上回ったそうです。しつこい物価高のようです。

東京消費者物価は4カ月ぶり伸び拡大、日銀に一段の政策修正圧力 - Bloomberg

昨年の旅行支援策の反動や観光需要の回復で宿泊料は42.8%上昇。一方、学校給食の無償化拡大や昨年急騰した反動で生鮮食品を除く食料は3カ月連続でプラス幅を縮小した。(出所:ブルームバーグ

 食料品の値上げが鈍化傾向にあるようですが、逆に宿泊費などのサービス価格の値上げが拡がりをみせ始めているといいます。

 日本銀行に対して政策修正に向けた圧力が一段と増す可能性があるそうです。

 

 

 デフレ脱却についてまだ言及がないようですが、明らかに潮目が変わり、インフレが意識されるようになっています。そんな中、所得減税を含め政府の経済対策の是非が問われるのも然るべきなことのように思われます。それに加えて、防衛費増額、異次元の子ども政策の財源も確保できていないといいます。国会議論の中で、こうした政策に矛盾点がないのか点検して、効果ある政策履行に近づけて欲しいものです。

国会改革

 自民党の小泉元環境相衆院予算委員会で「国会改革」を訴えたそうです。立憲の泉代表の国会対策提言に言及、「せっかく野党第1党の泉代表が言ってくれたわけですから、ぜひ進めていただきたい」と述べたそうです。

「まともなこと言ってて驚」小泉進次郎氏「国会の無駄」訴えに集まる共感 妻・滝クリ「第2子妊娠」で注目再燃 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

 予算委などで質問の残り時間をペーパーを示して告知する職員を配置していることに触れ「やめたほうがいい。時計があるのだから」と指摘といいます。また、質疑に使用される「パネル」にも言及し、「今日、後ろに並んでいる国家公務員のみなさん、官僚のみなさん、とてつもない作業をして今日、臨んでいます」、「こういう働き方を強いているのが国会なんです」と、国会の無駄を強調したそうです。

 一理ありそうです。出費を続けば切り詰めるのが自然な流れです。ちっちゃなことからはじめる、それが鉄則で、その積み重ねがあれば、あればやがて大きな改革となり、変革へとつながっていきます。これまでとは異なるアプローチに挑戦するのがいいのかもしれません。

 

 

論語に学ぶ

大なるかな、堯(ぎょう)の君たる、巍巍乎(ぎぎこ)たり。唯天もて大なりとなし、唯堯 之に則る。蕩蕩乎(とうとうこ)として、民 能(よ)く名づくる無し。巍巍乎として、其れ成功有あり。煥乎(かんこ)として、其れ文章有あり。(「泰伯第八」19)

 高大であるな、堯の君徳は。高山を見上げる感じだ。もちろん、天が最も大であり、堯は天の子として天の意向に従い、政治を行った。その君徳は広々としており、民は其れに包まれていると感じることがないから名づけることができないでいる。山を見上げるほど高いな、堯の政治の成功は。輝ているな、堯の開いた制度、文化は。と意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 中国の神話に登場する聖人「堯」についての孔子の評価です。人徳に優れ、普遍的な価値に従い政治を行ったことでしょうか。そうなれば民は不平も不満もなく、何か特別に呼称をつけることもないということなのでしょうか。

 

 

増税メガネ

増税メガネ」と呼称されていることについて首相が、「いろいろな呼び方はあるものだなと思っている」と感想を述べたそうです。「増税メガネという言葉は気になるか」との立憲の長妻氏の質問に答えたといいます。

増税メガネの呼称に「いろいろな呼び方あるものだな」=岸田首相 | ロイター

 どうやら首相も気にしているようです。首相の答弁後、「増税メガネということを気にするあまり、減税に走ったといわれている。まさかそんなことはないと思うが」と長妻氏は付け加えたといいます。

首相はなぜあだ名がつくのかわかっていないようです。みなにとって公平な善政が行われれば、誰も名づけることはしないのでしょう。また優れた人格の持ち主だとわかれば、その人が進める改革に誰も反対はしないのではないでしょうか。私欲にまみれた人を一般に優れた人とは呼ばないはずです。

 

「参考文書」

小泉進次郎氏「紙ですか?」 国会改革巡り持論 - 産経ニュース