「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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物騒な日本、近隣では威嚇行動、日銀の政策変更で市場は混乱

 

 日本の周辺がまた騒がしくなっています。

 北の方では、「反撃能力」は主権国家の合法的な自衛権保有とは全く関係ない他国の領域への先制攻撃能力と報道官が述べ、「国連憲章の乱暴な侵害であり、国際平和と安全に対する深刻な挑戦だ」と主張、軍事挑発を示唆して威嚇したそうです。

日本への軍事挑発示唆 安保3文書改定に反発―北朝鮮:時事ドットコム

 そればかりでなく、ICBMを通常角度で発射すると示唆したともいいます。Jアラートが頻繁に作動する事態になるのでしょうか。

 それとも一過性なもので、外交が進展、日本周辺が静寂をとり戻すことはあるのでしょうか。

 

 

 屋久島周辺の領海には中国の測量船が侵入してきたそうです。意図あっての行動なのでしょう。

 こうした他国の行動を想定したうえで、政府は防衛3文書を閣議決定したのでしょうか。物騒なことが続けば、心穏やかに過ごせません。国を守るということはこういうことなのでしょうか。

黒田ショック、唐突な政策変更なのか

 摩訶不思議なことは続くものです。日銀が金融政策決定会合で、大規模緩和を修正すると受け止められかねない長期金利の変動許容幅を従来0.25%程度から0.5%に拡大したといいます。

 市場は不意打ちを食らって混乱、長期金利と円が急騰、株式は下落しました。

黒田ショック走る、日銀の緩和修正は出口に向けた市場混乱の始まりか - Bloomberg

「黒田ショック」、どうも黒田総裁は市場との対話が不得意なのか、驚かすことを好んでいるかのようです。市場は先行きの政策に疑心暗鬼になっているそうです。

 記事によれば、黒田総裁の記者会見での発言が、的を得ず、その狙いの真意を掴みかねているようです。

今回の唐突な対応がYCCの持続性を高めるための措置なのか、金融緩和の終了の布石なのかは定かではない。世界の中央銀行がインフレ退治に動く中で、前例のない大規模な金融緩和を継続する中央銀行の正副総裁が来春に交代する。新体制の金融政策運営もにらみ、今後数カ月にわたって世界の金融市場が日銀の一挙手一投足を注視することは確かだ。(出所:ブルームバーグ

「日銀が何と呼ぼうと、これは出口への一歩だ」、専門家たちが様々な意見を述べています。

「市場のありとあらゆる面に影響が及ぶだろう」、 これまでの日銀の政策が市場にストレスを与え、スプリングが圧縮された状態にあったのが、日銀がそれを最終的に解放すると決めたら大きな衝撃に見舞われる恐れがあると指摘する専門家もいるようです。

 日銀が金融緩和終了なら世界の金融市場が混乱陥る危険性もあると記事は指摘します。

 

 

 理解できない訳ではありませんが、さすがにほどを知るべきなのではないでしょうか。

論語に学ぶ

大なるかな、堯(ぎょう)の君たる、巍巍乎(ぎぎこ)たり。唯天もて大なりとなし、唯堯 之に則る。蕩蕩乎(とうとうこ)として、民 能(よ)く名づくる無し。巍巍乎として、其れ成功有あり。煥乎(かんこ)として、其れ文章有あり。(「泰伯第八」19)

 聖人とされる天子の堯の君徳は高大であるな。高山を見上げる感じだ。天が最も大であるが、堯は天の子として天の意向に従った。その君徳は広々として(蕩蕩乎)おり、民は気づくこともなく、その政策を名づけることができないでいる。堯の政治の成功は、山を見上げるほど高く、その制度、文化は輝ているな(煥乎)と意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 日銀がこれまで続けてきた異次元緩和策による「ゆがみ」が生じているとも言われていました。その是正を図る目的もあったのでしょうか。

 この政策変更はどのような影響をもたらす気がかりです。円相場が安定し、物価も落ち着けばいいのかもしれません。それによって賃上げが確実に進んで欲しいものです。ただ長期金利が上がることで、住宅ローンに影響するといわれています。

 政府はつい先頃、増税方針を固めました。何だか生き辛さを感じる政策が続くようです。形容詞がつくような政策はろくなものではないのかもしれません。