「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

日本産水産物の販売を禁止する中国、不信を招いた政府の対応

 中国がさらに厳しい措置に出たようです。食の安全を確保するためとして、福島第一原発からの処理水の海洋放出開始を受け、中国国内の食品業界に対し、日本の水産物の加工や調理、販売を禁じると発表したそうです。

中国、日本産水産物の販売禁止 輸入停止に続き | 共同通信

 徹底的に日本産水産物を排除する構えといいます。日本政府の対応が不信を招いたということでしょうか。日本の漁業者、水産業界にも少なからず影響がでることになりそうです。

 

 

下落

 豊洲市場では25日、青森産生鮮マグロの中値が1キログラム当たり9383円と前日比24%下落したといいます。物価高騰の折、消費者にとってはありがたいことですが、生産者にとっては大きな痛手となるのでしょう。

水産価格に下落の動き、国内関連業界に動揺広がる-中国の全面禁輸で - Bloomberg

 日本政府は早速、中国に対して全面禁輸の即時撤廃を求め、水産業者に対する救済措置について言及しています。この動きで潮目が変わり、正常化に向かえばよいのでしょうが、どうなのでしょうか。

反日

 中国で、反日ムードが高まりつつあるのでしょうか。北京の日本大使館が、在留邦人に対し「外出する際には不必要に日本語を大きな声で話さないなど慎重な言動を心がける」といった注意を呼び掛けるメールを送ったそうです。

日本人「慎重な言動を」 北京の大使館が注意喚起 - 産経ニュース

 処理水放出が始まった24日には「不測の事態が発生する可能性は排除できない」とのメールを送っており、さらなる注意喚起したことになったといいます。

 

 

論語に学ぶ

人の過つや、各々其の党に於いてす。過つを観れば、斯ち仁を知る。(「里仁第四」7)

 君子の「党」は人情に厚いためにミスを犯し、小人の「党」は人情に薄いためにミスを犯す。そこでそれぞれの人間の過ちを観察してみれば、その当事者における仁のあり方、つまりその人間の道徳性の高低がわかる、と意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 人は過ちを犯してしまうものですが、その過ちの処理で、それぞれその人の「党」人格的段階がわかるといい、そこに「仁」人間性が現れるそうです。

 この言葉にはいくつかの読みがあり、「党」の解釈で異なるといいます。江戸期の儒学者伊藤仁斎は「党」を朋類ととり、同じく荻生徂徠は「郷党」とし人民がとしています。

 いずれにせよ、犯した過ちを観察することで、その人の人となりを知ることができるのでしょう。

 

 

予測不可能な時代

 ロシアではプーチン大統領が、ワグネルのプリゴジン氏が搭乗していたとみられるジェット機の墜落に言及したそうです。様々な憶測が飛び交っています。ロシア政府はそうした報道を否定しているといいますが、やはりロシアという国、またプーチン大統領とはこんな人なんだと考えてしまいます。

 米国では、トランプ氏が2020年の大統領選のジョージア州での選挙結果を覆す計画を立てた疑いで、拘置所に出頭したといいます。

トランプ元米大統領、2年以上ぶりにX(旧Twitter)にポスト - ITmedia NEWS

 トランプ氏は拘置所で、「マグショット(逮捕された容疑者が警察署で撮影される人物写真のこと)」や「身体データ」を取られた後、20万ドルの保釈金をその場で支払い、釈放されたそうです。その後、X(旧Twitter)にこのマグショットとともに「選挙妨害」「決して降伏しない!」とポストしたそうです。

 未だに絶大な人気を誇り、共和党の大統領候補争いではトップを走っているそうです。これが機会の国 米国なのでしょうが、それにしてもこうした人物が米国の前大統領だったなのですね。

 目まぐるしく変転し、予測困難な、不確実なVUCAの時代といわるようになっています。政治家、権力者のこうした言動からしてこうなるの道理というものなのでしょう。

 日本政府、政権与党もその一翼を担っているようです。問題を起こす人たちと同列であっては欲しくはないものです。