10月になり、色々ルールが変わったり、新たな規制が導入されたりするようです。インボイス制度に、ビール関係の酒税変更、ふるさと納税の基準厳格化による値上げ、ステマも禁止されるといいます。
何においても、社会がより良い方向に向かうのであればよいのでしょうが、どうなっていくのでしょうか。
ステマ禁止
ステルスマーケティング、感想を装って特定の商品を宣伝する行為のことをいいます。ステマは消費者を欺く行為とされますが、これまでは直接規制する法律がなく、ステマ天国といわれるほどだっただといいます。
「ステマ」きょうから禁止…インフルエンサーの「自主的な投稿」対象外、線引き難しく : 読売新聞
消費者庁は、景品表示法で定める不当表示に指定したそうです。広告主に違反行為が確認された場合、処罰の対象になるそうですが、登校するインフルエンサー側は罰則の対象外になるといいます。実効性はどうなのでしょうか。
#食べるぜニッポン!
短文投稿サイト X(ツイッター)で「#食べるぜニッポン!」が盛り上がっているそうです。
仕掛けたのは農水相の若手職員といいます。福島第一原発の処理水の海洋放出で、中国が日本からの水産物の輸入を全面的に停止し、国内の水産事業者が打撃を受け、「何とかして日本の水産業をもりたてたい」との思いからだといいます。
「#食べるぜニッポン」農水省公式X、一晩で閲覧1000万回 | 毎日新聞
「#食べるぜニッポン!」、インパクトある言葉です。ちょっとひねくれた見方をすれば、農水省がインフルエンサーとなった「ステマ」ではないかと思えたりします。
純粋に漁業関係者を支援したいとの思いかもしれませんが、ことの背景からして、対立を助長することにならないかと心配になります。また政府の失策をごまかすためではないかと勘ぐったりしてしまいます。考え過ぎなのでしょうか。
農水相も記者会見で「#食べるぜニッポン!」に言及し、「ホタテを1人5粒食べて」と呼びかけたそうです。
「ホタテを1人年5粒食べて」 農水相が国民に異例の呼びかけ:朝日新聞デジタル
中国の輸入規制を強化で影響の大きいホタテの消費を促して水産業者の被害を最小限にとどめるねらいだろうといいます。
論語に学ぶ
其の以(もち)うる所を視、その由(よ)る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉(いずく)んぞ廋(かく)さんや、人焉んぞ廋さんや。(「為政第二」10)
その人物を知るには、その行動に注目し、次にその原因、動機を観察し、さらにその行動によってその人の心のあり方がどのように落ちつくかを洞察すれば、その人物は自分を隠すことはできず、本当の姿が分かることになるといいます。
行き場を失ったホタテが大量に市場に出回り、それによって安価に提供されるようになる、それが経済の原理ではないでしょうか。物価高騰が続く中、それはそれでありがたいことです。そうなれば、応援もしやすくなるような気がします。
悪感情を抱くことなく応援する、それが良いように思います。
「参考文書」
中国が水産物輸入停止 #食べるぜニッポン 若手職員が仕掛けたSNSの輪 | NHK | 福島第一原発 処理水