「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【マイナンバーカード】いつになったら信用できる身分証になるのか

 

  マイナンバーカードに対する不信感がますます増しています。トラブル続きです。首相を筆頭に推進役の政府の対応のまずさもあるのでしょう。

 ミスはないことにこしたことはありませんが、ミスがなくならないのが人の世の常でもあるのでしょう。ミスがあれば、その対応次第で印象は変わるものです。しかし、ここまでもつれるということは、その根底に根強い政府不信があるからなのでしょうか。

岸田総理大臣は7日に開かれた全国市長会議で、「マイナンバーカードがデジタル社会のパスポートとして本格的に機能していくためには、個人情報保護と国民の信頼確保が前提であり、カードに関係する誤り事案を重く受け止める必要がある」と述べました。(出所:NHK

 常にどんな時でも、政府要人が国民から信頼を得るように発言に努めさえすれば、それで済むはずなのに、そうできていなのでしょう。それが不思議でもあり、残念なことです。要領を得ない発言をあちらこちらでするから、よけいに憶測や誤解を生まれてしまうのでしょう。

 

 

富士通の謝罪

 マイナンバーカードを使ったコンビニ証明書交付サービスでトラブルを起こした富士通の謝罪が、5月に開かれた中期経営計画説明会の中であったといいます。

時田社長が公の場で謝罪するのはこの中計説明会の場が初めて。記者からすると初めて経営者の生の声を聞く機会だから、関心はそっちに集中してしまう。何でもっと早く、この問題に関する記者会見を自ら開いて謝罪しておかなかったのか。そうしておけば、中計の説明や質疑に集中できたはずなのだが。(出所:日経クロステック)

富士通の中計に見る人月商売IT業界の終焉、それにしても時田社長は「持っていない」 | 日経クロステック(xTECH)

 記事筆者の指摘もごもっともように感じます。こういうところにリーダーのセンスが現れるのでしょうか。それは人間性とか品格といっていいのかもしれません。それらが優れたものであれば、信頼を得、欠けるところがあるから不信を買うのでしょう。信頼の重要性を知らないのかもしれません。

 マスコミを通じていかに国民の信頼を得るか、その戦略がなければ信頼を得ることはありません。もっともらしいことでも、自分が思うがままに喋っていては、共感を得ることなどないのでしょう。

 

 

論語に学ぶ

人の過つや、各々其の党に於いてす。過つを観れば、斯ち仁を知る。(「里仁第四」7)

 人はその犯した過ちを処理するとき、それぞれその人の人格的段階に応じた形となる。過ちの始末を見れば、当然にその「仁」人間性が分かると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 優れた能力やスキルが評価され、リーダーの地位についても、人間性なり品格が未熟であれば、信頼を得ることは難しそうです。また、人間味がないから、消費者や国民、関係者の心根を理解しないままに、どんなことも意図も簡単に、強引に実行できてしまうのでしょう。それゆえに目指す改革は成果を得ずに途中で頓挫することになるのでしょう。

 

「参考文書」

マイナンバーカードのトラブル 首相“自治体と連携して対策” | NHK | マイナンバー