円がまた心理的な節目を超えました。140円超の円安。どこまで下落していくのかと心配になります。
「行きすぎた円安で円がジャンク(がらくた)通貨化している」
日本円が「ジャンク通貨」に? ロシアや新興国通貨よりも価値下落:朝日新聞デジタル
東短リサーチの加藤出チーフエコノミストがそう述べたといいます。認めたくないですが、そうなっているのかもしれません。
「日銀の政策の影響で、私たちがためてきたお金の対外価値が落ち、生活コストが上昇してきている」と、加藤氏は指摘します。
黒田日銀総裁は相変わらずで、今の政策を続けるの一点張りです。
なぜこうなってしまうのでしょうか。
政治の混乱も続いています。悪しき習慣は残ったままのようで、こんな状況下にあっても国会は閉じたままです。世論が割れる国葬問題も未だ収束の兆しは見えず、そればかりでなく、弔問外交の雲行きも怪しそうです。仏マクロン大統領が参列を見送り、参列を検討しているとされたメルケル前独首相の来日も見送りとなるようです。どれだけの要人が参列するのでしょうか。
【安倍晋三】安倍氏国葬「弔問外交」は“絵に描いた餅”…現役首脳が出席見送り、日本政府おざなりのツケ|日刊ゲンダイDIGITAL
国葬自体で賛否が分かれ、安倍氏の国内評価も定まらない。そんな混乱した国との外交を避けようとするのは自然な成り行きのようにも感じます。政府目論み通りに進めばよいのですが。
自民党による特定の団体との関わりを調べる自主点検が遅れているようです。
山際経済再生相の問題発言がいまだに尾を引きずっています。官房長官の記者会見も相変わらずで、無能ぶりが気になります。政治の劣化が甚だしいのでしょう。ひどく醜い状況になってきたなと痛切に感じます。
論語に学ぶ
子 南子に見(まみ)ゆ。子路 説(よろこ)ばず。夫子 之に矢(ちか)いて曰わく、予の否とする所の者あらば、天 之を厭(す)てん、天 之を厭てん、と。(「雍也第六」28)
孔子が魯の執政の地位を捨てて、衛の国に赴いたとき、君主霊公の夫人は南子に謁見したといいます。南子は宋の国の公女で、美貌と多情で知られ、悪評が高かったといいます。そういう人に会うことは、君子として許されるべきであるどうか、生真面目な子路がむくれたといいます。孔子は、誓ってミスは犯していないと答えて、自分にもし落ち度があったとするならば、天が私を見放すだろう言ったといいます。
政治家が色々な人に会うことを頭ごなしに否定することはできないのでしょう。ただ、中には邪心を抱いたものもいるのではないでしょうか。
子路ではないですが、それでは危ういと心配になり、咎める気になるものです。
孔子のように断じてミスを犯すことはないといいきれればよいのですが、そうでなければ、人である以上、何らかの影響を受けることは避けようもないのではないでしょうか。
いかがわしい人物に会い、惑わされることがあれば、いずれ「天」に見棄てられるとも解釈できそうです。未来が心配になります。
話は変わりますが、地球の温暖化が進んでいるのでしょうか、相変わらず世界各地でひどい異常気象が発生し続けているようです。
異常気象は世界中で起きている。深刻さがわかる10の写真【画像集】 | ハフポスト WORLD
人為的によって引き起こされた気候変動が着実に悪化していそうです。このままとめどなく地球の温暖化が進んでいくことになるのでしょうか。
こんな世界を欲して、みながこれまで努力してきたのでしょうか。
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政治の乱れは日本だけではないのでしょう。世界のあちらこちらでエゴが満ち溢れているようで目を覆いたくもなります。
やるべきことが明確になっているのに、それができないことにただただジレンマを感じます。
「参考文書」
円140円台で高まる政府・日銀へのプレッシャー、試される結束力 - Bloomberg