「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

「地球上からお金をなくしたい」という前澤氏、さて実現することはあるのだろうか

 

 前澤友作氏が23日、フジテレビ「ワイドナショー」に出演し、持論の「お金をなくす」について話され、話題になっているようです。

「宇宙から思いを強くしたんですけど、お金があるからみんな大変な思いをしている。お金がなくなればもっと楽しい、幸せになるんじゃないかなと」。

宇宙に滞在したことで、資産が誰かの持ち物ではなくなるという理想の実現を強くした。「みんなが仕事をそのまますれば生産物は減らない。手を抜く人がいるかもしれないが…」(出所:中日スポーツ

 お金にまつわる話となれば、様々な意見があり、前澤氏の意見についても賛否両論分かれることになるのでしょうか。

 

 

前澤氏が社会実験で目指すもの

 近年、様々な社会実験や実証実験が行われるようになっているようです。前澤氏も「お金配り」という社会実験をされているようで、かつてはこんなことを言っていました。

今回のキャンペーンは、ベーシックインカムや何らかの手当や助成金などを政府が検討するための参考資料になるかもしれません。

世界中でベーシックインカムの議論や実験が行われている中、ここ日本でも何らかの実験結果は必要となるはずです。(引用:前澤友作「【お年玉で社会実験】100万円を1000人に配る理由とは?」)

 また以前、「仕事を楽しむ労働者を増やし、労働生産性の高い国にしたい」とも、前澤氏はいっていました。

日本人の半分以上が労働者ですから、仕事を楽しむ人が増えれば、自然と社会全体も明るくなります。生産性が高まれば、余暇が増え、生活にゆとりができ、人の心に余裕が生まれ、さらに社会は明るくなります。きっと悲しいことも減るでしょう

仕事を楽しむ、ということと、生産性が高まる、ということは、実はセットです

人は楽しんで集中している時に、一番生産性が高くなります。逆につまらないことをダラダラしている時に一番生産性が低くなります。みなさんも身に覚えあると思います。(引用:前澤友作「この国をどうしたいの?」と聞かれたので考えてみました。)

 こうした考えを基礎にして、前澤氏は以前ZOZOを運営し、結果、会社の好業績を得ていたそうです。

 

 

論語に学ぶ

「利に放(よ)りて行えば、怨み多し」(「里仁第四」12)とあります。

「物事は何んに限らず、道理に照らしてその是非を判断するべきであって、それが最も安全な法である」と渋沢栄一はいいます。「自分の利益のみを目安にして行動するから、怨恨を世間より受けるやうになる」といいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 ただ自分の利益になりさえすれば、他人は如何なっても構わないとなると、世間から種々の怨みを受けるという現実は、あちらこちらでみられていることではないでしょうか。そういう人が沢山いるのもまた現実なのでしょう。

 前澤氏の主張も「仁」に照らし合わせれば合点がいくところもあり、道理に従っているということなのでしょう。

「世の中からお金をなくす」ことで世界は平和になるという主張も一理あるのかもしれません。

 

 

「位無きを患えず。立つ所以を患う。己を知る莫(な)きを患えず。知る可(べ)きを為さんことを求む」(「里仁第四」14)といいます。

「己の活躍する地位がないといって嘆かない。己が世に出るだけの理由や資格の有無を反省する。己の力量や才識を知る人がいないと嘆かない。善きあり方を求め、学び実行していれば、きっと人はあなたのことを知る」と意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 前澤氏が主張する「世の中からお金をなくす」ということが今すぐに実現することはないのでしょうが、それに近づけようとして、社会実験を行い、それを通して、道理を学べば、人がそのことを知るようになり、前澤氏が思う社会に少しだけ近づいていくのかもしれません。

 こんな社会だからこそ、こうした意見と発信があってもいいのではないでしょうか。

 

「参考文書」

「世の中からお金をなくす」ことで世界は平和になる|前澤友作 Yusaku Maezawa|note

【お年玉で社会実験】100万円を1000人に配る理由とは?|前澤友作 Yusaku Maezawa|note