子曰わく、之を愛して能(よ)く労せしむること勿(なか)らんや。忠にして能く誨(おし)うること勿からんや。(「憲問第十四」7)
(解説)
孔子の教え。わが子を可愛がるばかりで、苦労させないということがあろうか。まごころを尽くすばかりで、道理を説くことがなくてもよいものか。(論語 加地伸行)
「之」をどのように解釈するかで、文章全体の意味が変わるのだろうか。加地は「之」をわが子としたが、人とする説もあるようだ。
「誨」には教え諭すとの意味がある。
愛之能勿勞乎 忠焉能勿誨乎
原文を読むと、愛することで、「まごころ」の意味を理解できるようになるとの意味合いがあるように感じる。
「関連文書」
(参考文献)