「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

炉辺閑話 #1 トップアスリート本田圭佑さんのプロジェクトマネージメント

 

 トップアスリートたちの行動が変化してきたように思う。

 監督や解説者になったりするのが以前のトップスポーツ選手の引退後の姿であった。少し傾向に変化が現れている。プロ野球山本昌さん、サッカーのキングカズ(三浦知良)や中村俊輔は現役にこだわっている。

 一方で、本田圭佑さん、長友佑都さんらは積極的にビジネスにかかわっている。この他にも北島康介さんや為末大さんらもそうだと思う。

 

www.nikkei.com

 

 

 もうかなり前だが、私はSONYに6年間ほど在籍していた。プロジェクト・マネージメントについて、サッカー型がいいのではと話していたら、「何言っているの、SONYは野球型だよ」と言われた。各人の守備範囲が決まっているからと想像した。

 SONYが迷走を続けていた時代のこと。変わっていればよいと思いますが。

 

 

 日経の本田さんの記事にこんなことが書いてあります。

「サッカーと、会社組織やプロジェクトは、一人でできないところが共通している。それぞれに役割があり、モチベーションを高めて目的を達成する過程は本当にそっくり。僕はほとんどのプロジェクトをサッカーに置き換えたり、参考にしている。監督とか、選手でもゲームメーカーのタイプは事業をやれる」

人材マネジメントでも、スポーツから得られる知見は大きい。「(トップレベルの)サッカーは競争を勝ち抜いた選手が集まっていて、プライドが高い選手ばかり。全員は試合には出られないし、出ても活躍する、しないがある。プライドが高い選手たちのモチベーションをコントロールする術は(事業にも)共通する」 (出所:日本経済新聞

 

 サッカーはチームプレー、時々の状況を読んで、チームとして一体性を保ちながら各人が与えられている役割を全うする。

 

 

 当時のSONYは真逆であった。自由闊達という言葉が悪い方向に進化して足を引っ張ることに使われていた。「好き勝手に何を意見、非難してもいい」と、こんな声をよく聞いた。それに加え、協力しない姿勢。自分の守備範囲から出ようとせずに、頑張る人が躓くように罠さえしかけようとしていた。これからのことは他の人からも聞いていた。

 

 

 長くイタリアの名門インテルでレギュラーポジションを取りづけていた長友さんのことば。

僕の想いに共感・共鳴してくれる仲間がいて、志という炎が掛け算になって大きくなっていく。そして、その炎が大きければ大きいほど、多くの人の目にとまり、多くの人に僕たちが届けたい価値が届き、満足してもらえる。そんなスケールとスピードを求めるには会社で動くことが良い、と思いました。(出所:Forbes)

forbesjapan.com

 

 

 そんな2人に共通することは、サッカースクールを運営されていること。次なる世代のこともきちんと気にかけていること。

 

 

 謹みて信、汎く衆を愛して仁に親(ちか)づけ

 

 論語のこの言葉の通りに生きておられるなかとつくづく感じます。

 

 

 未だにスポーツを根性論で語られる人がいて残念に思います。 そこに世代間ギャップとかを感じたりもします。

 時にはトップアスリートたちに学んでみることも必要だなと感じています。 

  

f:id:dsupplying:20190817071923j:plain

 先日、「日本代表GK 川島の理想的な人生 【謹みて信、汎く衆を愛して仁に親づけ】 Vol.11」を投稿しました。

 

 

 こちらもどうぞお読みください。

 

dsupplying.hatenadiary.jp

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。