「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

セブンの「たまごサンド」が米国で話題に、海外コンビニ大手から買収提案を受けるセブン&アイ

 米国のセブン-イレブンでたまごサンドが販売され、話題になっているとか。完コピとまではいかないようです。日本のたまごサンドほどフワフワしてないとの声もあるといいます。

カルト的な人気。日本のセブンイレブンのたまごサンドが、米上陸 | ギズモード・ジャパン

 価格は日本の3倍の約881円、物価の差と円安からすればこうなるのでしょうか。ちょっと微笑ましいニュースにも聞こえます。

 

 

 そんなセブンイレブンを展開するセブン&アイ・ホールディングスに、カナダのコンビニエンスストア大手のアリマンタシォン・クシュタールが買収を提案しているそうです。

セブン&アイ・ホールディングス、カナダのクシュタールから買収提案「事実」 - 日本経済新聞

 セブンは、社外取締役だけの特別委員会を立ち上げ、提案を検討し、アリマンタシォン側に受け入れるかを回答するそうです。

 アリマンタシォン側の提案内容の詳細はあきらかになっていないようですが、セブン&アイのビジネスが魅力的でありながらも、それを十分に活かし切れずに割安感があるということなのでしょうか。日本という市場に加え、ワールドワイドに展開するセブンイレブン、もっと成長感があってもいいのかもしれません。

 昨今のインバウンドブームで日本の「コンビニ体験」を多くの外国人が発信し、火が付き、さらなる関心を呼ぶ好循環が生まれているといいます。

アメリカのセブンイレブンは日本と全然違う」、これに目をつけてのたまごサンド販売だったのでしょうか。今後、日本のおにぎりやラーメンなどを導入することを検討するそうです。

米国のセブンイレブンに「日本式」逆輸入 訪日ブームが促す本家の進化:日経ビジネス電子版

「チキン照り焼きおにぎり、味噌ラーメンなどの新商品を米国の顧客に紹介していく」。日本の親会社と協力し、「日本式」の運営手法やメニューを導入する計画を掲げる。(出所:日経ビジネス

 サプライチェーンをはじめ何から何まで「日本式」を完コピすることはないはずです。本質を外さずに、現地の人がハッピーになる形態に改良できればおのずとそこに根付き、ビジネスとして成長していくのではないでしょうか。完コピしようするから、煩わしくなり、ためらうことになるのかもしれません。

 ワールドワイドにビジネスを展開するセブンイレブン、日本や米国だけでなく、成功の本質を他の地域でも広げることができればもっと成長していくことができそうです。

 

 

論語に学ぶ

樊遅(はんち)仁を問う。子曰わく、処に居(お)りては恭(きょう)、事を執(と)りては敬、人に与(くみ)しては忠、夷狄(いてき)に之(ゆ)くと雖(いえど)も、棄(す)つ可からざるなり、と。(「子路第十三」19)

 弟子の樊遅が「仁」とは何でしょうかと質問しました。孔子は「日常生活においては、自分を抑えて慎み深くし、仕事においては、他者に対して敬意を忘れず、集団生活においては、まごころを尽くす。野蛮な地に行っても、それを辞めないことである」といいました。

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 ついつい自分が一番だと考えて、高慢に振舞ってしまうのも人なのでしょう。自分が住む土地以外はそれ以下なところと勘違いして、そこに行っても自分の考えを押しつけたりしては「仁」どころではないということでしょうか。どんな土地に行っても謙虚に、そして他者に敬意を払って、まごころを尽くす、それが海外など知らない土地に行っても成功する秘訣ということでしょうか。

 横暴な振る舞いをするのではなく、やはり「役立つ人」になりたいものです。どんな土地に行っても、人の幸せを中心にして考えることができれば、うまくいかないことはないということなのかもしれません。世界のあちこちにグローバル企業が存在し、その土地土地の人々の生活に役立っているのですから。

 日本で進化したコンビニもそんな存在になって欲しいものです。

 


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