「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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過熱する自民総裁選、ポスター「THE MATCH」を見て思うこと

 ニュースは連日、自民党の総裁選について伝えます。裏金事件を起こした自民党がどう再生していくのか、つぶさに観察しようぜということなのでしょうか。みなの関心事だからなのかもしれませんが、何だか釈然としません。

自民総裁選のキャッチフレーズは「THE MATCH」 ポスター発表 | 毎日新聞

 あまり加熱しすぎず、簡潔明瞭であるべきなような気がします。ほどほどに距離感を保って、批判的に、そして疑問を投げかけるように伝えたほうが良いのではないかと思ったりします。事件を起こし、内閣も与党自民党も支持率が低迷しているのですからなおさらです。

 

 

 誰々がいつ頃出馬表明し会見するようだというのもニュース性はあるのかもしれませんが、とりたてていうほどに重要なことでもないような気がします。通信社がだらだらと垂れ流すかのように報道するのはわかるにしても、その他メディアはもう少し論調を考えてもらいたいものです。そこに好き嫌いが出たりすることはあるのかもしれませんが。

米国でも

 米国での大統領選はどうなるのでしょうか。バイデン氏が選挙戦から撤退し、ハリスの旋風が吹いています。このままの勢いでガラスの天井を突き破って米国発の女性大統領となるのでしょうか。

 一方の、トランプ氏もイーロン・マスクを閣僚に起用するのだとか、テイラースウィフトの偽画像を投稿するなど動きが活発のようです。少々焦りみたいなものでもあるのでしょうか。

トランプ前米大統領、米歌手スウィフト氏の支持得たと虚偽投稿 AI生成の偽画像 - BBCニュース

 米国もまた混乱しているのでしょう。それでも衰えが目立つバイデン氏を選挙戦から撤退したことが唯一の救いのような気もします。


www.youtube.com

 バイデン氏は国の未来を、個人の利益やエゴより優先させたということでしょうか。しかしそうなるまでは時間を要しました。強制的に排除することもできず、説得を重ねたのちのことでした。

 

 

 岸田首相はもしかしてバイデン氏をまねての総裁選からの撤退だったのでしょうか。実績からしてそう思えてしまいます。首相の弱みなのかもしれません。

小泉進次郎氏、循環経済「首相のおかげで国家戦略に」 - 日本経済新聞

 これまで推し進めてきた政策の中には評価されるべきものもあるのでしょうが、筋道や論理に弱さがありそうです。それが裏金事件の処理・対応において如実に表れていたように思えます。そうなるから、すべてがダメダメに見てしまうということでしょうか。

THE MATCH

 「THE MATCH」、安倍氏田中角栄氏、小泉純一郎氏など歴代総裁の白黒写真を背景に中央に赤字で書かれたポスターが総裁選のポスターだといいます。

総裁選ポスターに安倍氏ら 歴代総裁を配置、岸田氏小さめ―自民党:時事ドットコム

 時代は「誰」を求めるか?とのサブタイトルらしき文言もあります。自民党らしいポスターといってもよさそうです。自民党支持者や党員には受けそうです。

 作成にはAIを活用したそうですが、UIがねと感じます。どんなプロンプトを入力したのでしょうか。AIの元データの問題もあるかもしれませんが。

 それにして新たなリーダーを選ぶ総裁選なのに、歴代総裁の顔を並べて、時代は「誰」を求めるか?のもないような気がします。逆に自民党黒歴史が思い出されます。好み、センスの問題ということでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

教え有りて類無し。(「衛霊公第十五」39)

 教育によって、人間の区別がなくなるのだと孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「人は教育によって善くも悪くもなる」、人は生まれたときに差があるのではなく、その後の教育によってどうにでもなるというのが孔子の考えです。

 徒党を組めば、属する人たちの考えが同じようなものになって強化されていく。出てくる人物はみな本質的なところでは同じで、たいして変わり映えしないということなのかもしれません。変化を求めると、やはり別の選択肢が欲しくなります。

 

「参考文書」

イアン・ブレマー氏「バイデン氏の再選断念でも、米国の分断は収まらない」:日経ビジネス電子版