「私は日本に予算を増加させた男だ」、バイデン米大統領が米ABCテレビのインタビューでそう述べたそうです。大統領として「あと4年を務めきれるか」との記者の質問に対し、自身の外交成果を誇る文脈での発言といいます。
「日本に予算増加させた」 バイデン氏、また失言:時事ドットコム
日本からすれば失言にも聞こえます。まして失態続きのバイデン大統領なのですから。しかし、そういう言葉が繰り返し出てくるということは、本人とっては真実というところでしょうか。昨年6月にも日本の防衛予算増について「私が説得した」と述べていました。
ウクライナ支援において、日本を含め西側諸国が結束できたのは米国のリードがあったのも事実なのでしょう。その成果をバイデン大統領が自分のものにしようとすることはわからないでもありません。まして熾烈な大統領選の最中なのですから。
ただ自民党総裁選を控える日本の首相にとってはあまり好ましくない言葉ではないのかもしれません。前回同様また抗議があるのでしょうか。いずれにせよ、「一方を聞いて沙汰するな」というところでしょうか。
注目集まる去就
バイデン大統領が大統領選から撤退するのか否かに注目が集まっています。身内の民主党から、また民主党支持者からも撤退、バトンタッチを求める声が強まっているといいます。そればかりでなく同盟関係にある欧州当局者も身を引くことを望んでいるそうです。
バイデン氏、強気インタビューも民主党内で不安後退の可能性低く - Bloomberg
トランプ氏に勝てる見込みがより高く、ウクライナや北大西洋条約機構(NATO)を巡り同盟国との団結を維持する誰かにバイデン氏は道を譲るべきだ。(出所:ブルームバーグ)
国際情勢が恐ろしいほどに緊迫化してきています。紛争の拡大、エスカレーションは阻止しなければなりません。こんなときだからこそ、人心の離反を招く言動は避けるべきです。
老いによって身体機能が劣化することは避けえないものです。しかし、それは不名誉なものではないはずです。それを隠そうとするから、自分をおとしめることになってしまうのでしょう。
論語に学ぶ
与(とも)に言う可くして、与に言わざれば、人を失う。与に言う可からずして、之と言えば、言を失う。知者は人を失わず、亦(また)言を失わず。(「衛霊公第十五」8)
その人ともに発言すべきであるのに、それをしないでいると、その人柄が大したことがないということになる。また、賛成すべきでない意見に賛成したりすると、まちがった意見の持ち主ということとなる。知者は、人柄を失墜しないし、意見も間違わないと孔子はいいました。
「選挙イヤー」、世界各地で選挙が続きます。英国では政権交代し、中道左派のスターマー政権が誕生しました。
イランでは改革派のペゼシュキアン元保健相が、保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長を破り、大統領に当選しました。欧米と対立を深めた保守強硬派の外交路線から融和路線への回帰を目指すことになるそうです。
イラン大統領に19年ぶり改革派 ペゼシュキアン氏、強硬派破る | 共同通信
しかし、国政では保守強硬派が力を握り、また最高指導者ハメネイ師も強硬派のライシ師の路線の継続を勧めると声明を発表したことから、急激な路線転換は容易ではないといいます。
ただ変化の兆しのようなものを感じたりもします。大きな影響力を持つ中東の大国で変化が生まれれば、ウクライナ、ガザにおいての変化にもつながるのかもしれません。失望を希望に変えるときのようにも感じます。
フランスでも総選挙の決選投票となります。極右が第1党に躍進する勢いといいます。欧州の結束に水を差し、世界平和への足かせにならないことを祈るだけです。今、踏ん張らなければ平和を壊しかねないときなのですから。
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東京は都知事選です。日本でも変化が生まれることになるのか気になるところです。もう社会を変えてもいいのではないでしょうか。そのきっかけになってほしいものです。
「参考文書」
バイデン氏続投を支持できず、同盟国からも身を引くよう促す声強まる - Bloomberg

