「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

川崎重工でも裏金作りか、海上自衛隊員に金品提供の疑惑

 川崎重工業が取引先企業との架空取引で裏金を作り、海上自衛隊の潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあるそうです。流用額は十数億円以上に上る可能性があるといいます。

川崎重工業、海上自衛隊員に金品提供か 十数億円流用疑いも - 日本経済新聞

 政治ばかりでなく企業においても裏金作り、防衛産業でこんなことが行われていることに愕然とします。まして増税してまで防衛力を強化しようとしている最中です。

 自民党裏金事件同様、刑事事件として摘発されることになるのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

哀公問うて曰わく、何を為せば則ち民服せん、と。孔子対(こた)えて曰わく、直きを挙げて諸を枉(まが)れるに錯(お)けば、則ち民服す。枉れるを挙げて諸を直きに錯けば、則ち民服せず、と。(「為政第二」19)

 年若く無力な魯の君主哀公が、どうすれば人民が服従するだろうかと、孔子に尋ねました。「直」すなわち正しい人間を抜擢して、「枉」真直ぐでない、正しくない者の上に置くならば、人民は服従する。逆に、不正な人物を抜擢して、これを正しい人間の上に置くならば、人民は決して服従しないだろうと孔子は答えました。

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 自民党が「枉」真直ぐでないことが裏金事件で明らかになりました。真相を究明しようとしない態度、不十分な再発防止策など、例を上げたらきりがありません。そんな政党が長きにわたって政権を担ってきました。これまでにどんな影響を社会に及ぼしてきたのでしょうか。今回の川崎重工の裏金作りも全く影響を受けなかったとは言えそうにないような気がします。

 

 

 自民党の総裁選において、カネのばらまきがあると、石破元幹事長が述べたそうです。公選法が適用されない党総裁選で買収的行為が行われてきたと指摘し、規制が必要と訴えたといいます。

石破茂氏、自民党総裁選「カネばらまき、おかしい」 規制訴え - 日本経済新聞

自民党総裁は公職ではない。だからカネをばらまくというのがある。(出所:日本経済新聞

「会社には会社法というルールがある。政党法をつくり、政党のガバナンスをきちんと決めることが必要だ」、裏金事件を受け政治改革を続ける必要があると主張しているそうです。おぞましいことです。

日本のアニメと同じように、実際の日本には何でもあった。でもアニメと違って、現実社会には愛がない。母国は日本のように便利ではなかったけれど、人とのコミュニケーションのなかに、愛があふれていた。日本人は、アニメで描いていたような愛を忘れてしまったのだろうか。(出所: Business Insider Japan)

「アニメで憧れた日本じゃなかった」留学生たちが直面する現実 | Business Insider Japan

 日本のアニメに憧れて来日したヨーロッパからの留学生がこう漏らしたそうです。

「もちろん親切な日本人は多い」、しかし、「常にイライラしている人もいるし、それを周囲にまき散らす人もいる」とも語ったといいます。

 

 

 いつからこんな社会のなってしまってしまったのでしょうか。みながおカネに取りつかれ、その虜になってしまったからなのでしょうか。

 おカネは何かを実現するための手段にすぎず、正しく使って意味をなすものといいます。必要以上にため込んでも墓場に持っていくことはできないのだから......。

 もしかして、政府がよからぬ入れ知恵をしているのかもしれません。老後資金には2000万円が必要だの、将来不安をあおるから、あくせくせざるを得なくなったような気もします。

 真直ぐな人、正しい人が政治のリーダーになれば、孔子の言葉からして社会は大きく変わっていきそうな気がします。せっかくの民主国家なのだからそういうリーダーを選ぶことができればいいのかもしれません。

 

「参考文書」

【年金財政検証】ゼロ成長でも破綻回避に万全を 経済好転に安住禁物 編集委員 大林 尚 - 日本経済新聞