「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

政権交代か、世界各地で続く選挙、イギリス、東京、フランス

 世界各地で選挙が続きます。英国では総選挙が目前に迫り、政権交代が確実とみられているようです。背景には、生活水準の低下や公的医療サービスの受診待ちの深刻化など国民の不満が強いためといいます。

イギリス総選挙4日投票、労働党が優勢保つ 生活悪化に不満 - 日本経済新聞

 フランスでは若者たちの不満を極右「国民連合(RN)」が取り込み、総選挙の第1回投票でトップに立ちました。7日に行われる決選投票でもその勢いは維持されるようですが、過半数は獲得できない見通しといいます。マクロン大統領が率いる与党は大敗となって第3党に転落する予測だといいます。

 良い悪いは別にして、国民の不平不満が選挙結果に現れ、政権交代につながるようです。うらやましい限りです。

 

 

 米国では、大統領選に向けテレビ討論会で大失態を演じたバイデン大統領が、選挙戦を継続できないかもと弱音を側近に漏らしたそうです。

バイデン氏、選挙戦継続巡る懸念を側近に表明と報道 ホワイトハウスは否定 | ロイター

 討論会の結果に言及したバイデン大統領が「あと2回あのようなことがあれば、われわれは今週末までに全く異なる状況に置かれていると認識している」と語ったといいます。引き続き再選に向け注力するものの、週内に予定されているABCニュースとのインタビューや激戦州ペンシルベニア州での集会などを首尾よくこなさなければならないと述べたそうです。

 与党民主党内からも撤退を要求され、覚悟を決めての行動になるということでしょうか。自身の状況をきちんとわきまえ、身の引き際、責任を取ることが国民のためになることを知っているのかもしれません。よくはわかりませんが、他の民主主義国家の政治家たちはやはり民主主義をよく理解しているということでしょうか。

 

 

 円安が止まらなくなっているようです。根強い売り圧力を背景に、さらに下値を模索する展開が続くことをなりそうだといいます。165円、170円との予測も出ているようです。

円安加速「米株高に連動165円」 円キャリーも加速 - 日本経済新聞

 もうそろそろこの辺りで円安を阻止できないと、ちょっと危険な展開もあるのではないかとの声もぼちぼち上がり始めているようです。専門家たちによる見立てでは、やはり構造的な財政改革が求められ、財政に対する市場の信認を確保していくことが必要だといいます。

 年金の給付が目減りするとか、国民にとってはあまりうれしくないニュースがつづきます。これではいつまでたっても将来不安が解消しそうにありません。こういうことに慣れてはいけないのかもしれません。

 単純に政治が変わり、政策やルールが変わればいいだけのことのように思えます。それをもっと期待すればいいのでしょうか。

「ポスト岸田」という不思議 「表紙」替えに報道が加担◇政治アナリスト 伊藤惇夫【コメントライナー】:時事ドットコム

  しかし、政治は変わらないようです。政権に執着するばかりに規範やルールを逸脱するような政治が平然と行われているようです。これで民主主義国家と呼べるのでしょうか。

論語に学ぶ

人にして不仁ならば、礼を如何せん。人にして不仁ならば、楽を如何せん。(「八佾第三」3)  

 「仁」天下を安んじることのできないものが「礼」や「楽」を行なおうとおもっても、行なうことはできないと孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 

 東京都知事選はどんな民意が反映されることになるのでしょうか。○○票で民意がゆがめられることがないことを祈るだけです。

 政治家に分別が求められていそうです。きちんと責任を取り、新たなリーダーに託すという勇気をもってもらたいものです。そうするだけで、日本はもっと早く苦境から抜け出ることになるのかもしれないのですから。

 

 

「参考文書」

仏極右、過半数確保できない見通し 7日の総選挙・決選投票=調査 | ロイター

公的年金の財政検証 給付目減りも現役世代の平均収入の50%以上は維持 世代・性別ごとの平均額の見通しも | NHK | 年金