東京市場が大荒れでした。大きく値を下げて取引が始まり、投げ売り状態に陥り、日経平均株価の終値は31,48.42円だったといいます。4400円以上の値下がりです。円高も大幅に進行、一時142円台となり、その後も145円を下回っての水準でもみ合っているようです。
円相場ついに145円台 「金利差トレード」がパニックに - 日本経済新聞
リスク回避の円買い、日本株の下落と呼応し合うようだと専門家がのべているそうです。輸出企業の多くが為替レート145円に設定していることから、それを超えて円高が進行しているのでとかなり厳しいそうです。
それにしても荒い値動きです。増殖した個人投資家にとっては一時的にせよ、痛手になるのでしょう。それにしても、これが今の日本経済の実力ということでしょうか。
一方、中東情勢がかなり緊迫度を高めているようです。欧米各国がレバノンからの退避勧告を出したようです。
外務省がレバノン全土に退避勧告 ヒズボラとイスラエル間の緊張続き | 毎日新聞
日本政府も遅ればせながらも退避勧告を出したといいます。
オリンピック期間中だというのに、経済も政治もいったいどうなっているのでしょうか。
論語に学ぶ
道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。(「述而第七」6)
天の道を求め、道徳を根底にして、人の道を身につけ、学芸の世界を楽しむと孔子はいいました。
「芸は身を助ける」といいます。「芸」とは、修練を通して身につけた技能や技術、わざ、学問のことをいいます。こういうときこそ、その「芸」が役立ちそうな気がします。また、こうした言葉に慣れ親しんでおけばパニックにならずに済みそうな気もします。
パリ2024オリンピックで、テニス界のレジェンド セルビアのノバク・ジョコビッチが生涯ゴールデンスラムの快挙を成し遂げました。
五輪=ジョコビッチ、5人目の「生涯ゴールデンスラム」 テニス男子 | ロイター
強すぎてあまり好きになれない選手でしたが、金メダルを決めたその姿に心を奪われてしまいました。そのほかに心に残る名シーンが多々あります。自己ベストを更新したのに決勝進出できなかったサニブラウン、競泳女子メドレーリレーでの池江選手の笑顔、マスターズチャンピオン松山英樹が最終日に猛チャージし、ゴルフ男子で銅メダルの輝きました。彼らの生き様にひたすら感動します。
感動を届けてくれるスポーツの良さを改めて感じます。しかし、こんなときに興ざめするようなニュース、それどころかインパクトが大きすぎることが生じるということは一体どういうことなのでしょうか。世界は相当に病んでいそうです。何か、大切なことを忘れてしまったということではないでしょうか。
「参考文書」
円が対ドルで1月以来の145円台-株安でリスク回避の買い強まる - Bloomberg