猛暑が続いています。高気圧の勢力が少し弱まって一息つけそうだといいますが、それも一時的なことで、この先も猛暑が続くことになりそうだといいます。
世界が一致して温暖化対策に取り組み、この先の未来をどうすべき真剣に議論して欲しいものですが、現実は厳しく、なかなかその方向にいきそうにありません。
米、空母打撃群や戦闘飛行隊を中東派遣 イランの報復に警戒高まる中 - CNN.co.jp
せめてオリンピック期間中は、矛を収めてもらいたいものですが、それすらもかなわないようです。
中国がしたたかにクリーンテックで主導権を握るようになり、欧米がそれに対抗しようと目くじらを立てます。そんなことで、この先悪化していきそうな夏の危険な暑さに耐えることはできるのでしょうか。政治は問題ばかり起こしています。どうすれば正すことができるようになるのでしょうか。
金融市場も大荒れです。米国の雇用統計発表を受け、米国株式市場はハイテク株がさえず、「AIバブル崩壊」のようです。日経平均株価は大暴落し、ドル円も円高トレンドに転じているようです。米経済が関心事です。「ソフトランディングシナリオ」が「ハードランディング懸念」へと変わりつつあるとの声も漏れてきています。
週明けの市場の動きが気になります。東京市場の株価は値を戻すとの予測のようですが、米国の余波を引きずるのか注目です。
こんな世だからせちがらく生きていくしかないのかもしれませんが、そうであってももう少し折り目正しく、規範性があれば疲弊しないで済みそうな気がします。
オリンピックの開催地フランスでは柔道が盛んなスポーツのひとつだといいます。その競技人口は日本の4倍以上で53万人になるそうです。礼節を重んじる価値観が支持されているがためといいます。
柔道人口、フランスは日本の4倍 「礼節学べる」習い事 - 日本経済新聞
これも理由なのでしょうか、オリンピックでの柔道混合団体でフランスが金メダルとなり、本家日本は銀に終わりました。
論語に学ぶ
礼の用は、和を以て貴しと為す。先王の道は斯(これ)を美と為す。小大之に由れば、行われざる所有り。和を知りて和すれども、礼を以て之を節せざれば、亦(また)行なう可(べ)からず。 (「学而第一」12)
礼式・作法においては、「和」なごやか、調和が大切である。古代のすぐれた人たちのありかたにおいても、これを善しとしている。しかし、だれもがどの場合でも「なごやか」、つきつめれば「なあ、なあ」主義の狎れあいばかりになってしまうと、礼式・作法が乱れてしまう。「和」を知り、調和するにしても、礼式・作法の折り目正しさを忘れず、節をよく両者がつりあわなければ、礼式・作法は崩れてしまうと有子はいいました。
試合を見ていると、日本チームの各人、その心がけは殊勝で、真面目過ぎるところがあるのかもしれません。それがプレッシャーになったりすることはなかったのでしょうか。
「礼節」、折り目正しさは忘れることがあってはならないにしてもその節度を知るということも大切なことなのでしょう。節度を知れば、たとえばプレッシャーから解放されて、試合を楽しむことができるようになるのかもしれません。
あの場で実力を遺憾なく発揮するフランスのレジェンド リネールを見ていると、そんなことを感じます。
「参考文書」
【日本株週間展望】日本株は上昇へ、大幅安から一服し個別選別が進む - Bloomberg
ウォール街の平穏な一年に影、最大の市場の救世主に頼れず - Bloomberg
【米国市況】円が146円台に上昇、弱い雇用統計で株急落-金利低下 - Bloomberg
米失業率またも上昇、雇用者数は予想以上に減速-9月利下げ固まる - Bloomberg