「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

政治腐敗、自由を拒む力、ゆがんだ社会

 年末だというのに混乱が続いています。東京地検特捜部は政治腐敗を追求しています。自民党安倍派の幹部のひとり西村前経産相が任意で事情聴取されていたそうです。政治が巨悪となっているようです。不条理や理不尽が蔓延し、社会が乱れるのもこのためでしょうか。けじめをつけて出直すことができればよいのでしょうが、政治家というのはどうもそれができないようです。

 

 

 公選法違反容疑で逮捕された衆院議員の柿沢前法務副大臣は、政治の現状を厳しく批判し、「日本再生」の担い手を自負していたといいます。

「総理になりたい」野心の果てに…柿沢未途容疑者 「この選挙で勝てば」と、はやる思いの「優等生」に起きたこと:東京新聞 TOKYO Web

 その野心も自らの選択で、自民党の悪しき慣習に染め上がれてしまったのなら、元も子もありません。

党都連幹部から地元江東区の区議と良好な関係を築くよう指導されたこともあったという。(出所:時事ドットコム

「数は力」「力はカネ」、こんな進歩のない政治が続いているのですから、国民が疲弊し、国が衰退していくばかりです。このまま何も変化がないのなら、ますます苦しくなっていくのは火を見るよりも明らかなことなのでしょう。

論語に学ぶ

曾子曰く、吾 日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか、と。(「学而第一」4)

 曾子が「私は毎日いろいろと反省する」「人のために相談にのりながら、まごころを尽くさず、友人とのつきあいにおいて不誠実になっていないか、十分に勉強しないで自分自身が納得がいくまで理解習熟していないことを軽々しく伝えているのではないかと反省する」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 まずは小さい範囲で「忠信」まごころと誠実を尽し、さらにおのれの能力に応じて行動半径を広げてゆくと、曾子はいわんとしたのではないかといいます。

 

 

 こうした言葉に触れれば、いつの間にか「まごころ」とか「誠実」、「謙虚」という日本人がかつて身につけていた美徳が薄れ、蔑ろにされてきているように感じます。失われた時間が長くなり、そこから抜け出るために、もっとも大切な普遍的に価値あるものを捨ててしまったように感じます。その代わり権力への忖度など悪習を身につけたともいえそうです。これらを断ち切り、そこから抜け出て自由をとり戻す時なのかもしれません。

 

 


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「参考文書」

「日本再生」担い手を自負 政治の現状、厳しく批判―柿沢容疑者:時事ドットコム

55年体制崩壊30年、「政治とカネ」はどうなった - 日本経済新聞

自民党・安倍派「裏金」システム、派閥が伝授 新人議員へ説明 - 日本経済新聞

自民党「安倍派支配」の後、政策への影響 移民解禁の余地生む - 日本経済新聞

元事務次官が振り返る「失われた30年」 日本再生への教訓 - 日本経済新聞

 


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