社会を揺るがすような事件や醜い出来事が続いています。これが私たちの国なのかと思うと、がっかりするばかりです。
性的少数者のカップルを侮辱する差別発言で更迭された荒井首相秘書官の件が海外メディアでも取り上げられているといいます。
「G7で唯一同性婚を認めない国」首相秘書官更迭、海外でも報道 | 毎日新聞
記事によれば、英BBCは、「いまだに伝統的な男女の役割分担、伝統的家族観に大きく縛られている」と指摘し、「主要7カ国(G7)で唯一、同性婚を認めていない」と報じたそうです。現実なので、あきらめるほかないのでしょうか。
フィリピンに2000億円超の支援
世間を騒がす広域強盗事件が連日のように報道されています。来日予定のマルコス比大統領の到着前に、容疑者の引き渡しがあるのではないかといいます。
一方、大統領到着前に、色々な準備も進んでいるようです。年間2千億円超の支援を表明し、また、中国を念頭に米国を含む3カ国の安全保障協力の深化を確認する方向といいます。
岸田首相、フィリピンに年間2000億円支援へ 1兆円防衛費増税の一方で海外バラマキ18兆円超に国民の怒り沸騰 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
SNSで話題になっているといいます。わからないことではないです。防衛費増額など政府施策で増税議論になっている中、ぽんと2000億円を出すというと、不条理と感じないわけでもありません。ましてこのタイミングでと感じます。
正々堂々
正々堂々と国会で議論すると語った首相の答弁で、はぐらかしが多く、疑問解消に繋がっていないといいます。
一部自民党議員からは「国会を無気力が覆っている。首相も野党も責任放棄だ」と嘆いたているといいます。
原発回帰、疑問解消せず はぐらかす岸田首相、腰引ける野党:時事ドットコム
原発回帰については、「政策転換」を認めず、第6次エネルギー基本計画に「原子力は持続的に活用」と記されていることを理由にして、「方針は変わらない」としているといいます。またベースロード電源のひとつにあがる再生可能エネルギーについては、優先するといいつつ、「わが国は山と深い海に囲まれ、再エネ適地が限られる」と反論し、議論が噛み合わないそうです。
そういっても、洋上風力発電設備をEEZ 排他的経済水域に設置するため法整備を進める方針といいます。
洋上風力発電施設のEEZ内設置へ法整備を検討 政府 | NHK | 脱炭素社会への動き
日本の領土や領海内だけでは十分な風力を得られる場所は多くないためだそうです。
国会での答弁と現実に進める政策が一致していないように見えます。問題を解決しようとの意識が欠如していないでしょうか。
論語に学ぶ
王孫賈(おうそんか)問うて曰わく、其の奥に媚びんよりは、寧ろ竈(そう)に媚びよは、何の謂いぞや、と。子曰わく、然らず。罪を天に獲(う)れば、禱る所無し、と。(「八佾第三」13)
衛の国の実権を握る王孫賈が孔子に「奥座敷(実力を失った君主)に取り入るより、台所(実権者)に取り入りるとは、これいかに」と問います。孔子は「いやいや、お天道さまに背いて叱られては、お許しはどこからも出ませぬでな」と答えたといいます。
首相の言動もこのような感じでしょうか。主権者である国民より、党の多数派に媚びるというところでしょうか。
それでは、天道様から罪を頂いたようなものです。その罰を首相個人が負うことになればよいですが、国、そして国民にとっての厄にならないことを祈るだけです。
「参考文書」
岸田首相、性的少数者蔑視の発言した秘書官を更迭 - BBCニュース
比に年間2千億円超支援へ 首相、米と3カ国安保協力:東京新聞 TOKYO Web