「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【罪を天に獲れば、禱る所無し】ラグビーは審判に抗議しないらしい Vol.56

    

 王孫賈(おうそんか)問うて曰わく、其の奥に媚びんよりは、寧ろ竈(そう)に媚びよは、何の謂いぞや、と。子曰わく、然らず。罪を天に獲(う)れば、禱る所無し、と。(「八佾第三」13)

  

(意味)

「王孫賈が孔子に謎かけを試みたことがあった。「奥座敷に取り入るより、台所に取り入りるとは、これいかに」と。孔子はこうお答えになった。「いやいや、お天道さまに背いて叱られては、お許しはどこからも出ませぬでな」と。」論語 加地伸行

 

「王孫賈」、衛国の権臣。

 孔子が衛国に滞在していたとき、位が高いだけで実力のない君主(奥)よりも、実権者である自分(竈)に近づく方が現実的ではないかと誘いをかけた。

 
 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 

 

 

 

 ワールドカップラグビー、日本がサモアに快勝、ボーナスポイントを獲得する劇的な結末でした。審判が日本に厳しかったのではと言われてるようですが、無事勝利、予選リーグ突破に近づいたのでしょうか。 

  ラグビーは他の競技と違って審判に抗議することはあまりないようです。お天道さまがちゃんと見ているからとの思いがあるのでしょうか。

 

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