「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【巽与の言、能く説ぶこと無からんや。之を繹ぬるを貴しと為す】 Vol.230

 

 子曰わく、法語(ほうご)の言(げん)は、能(よ)く従う無からんや。之を改むるを貴しと為す。巽与(そんよ)の言、能く説(よろこ)ぶこと無からんや。之を繹(たず)ぬるを貴しと為す。説こびて繹ねず、従って改めず。吾 之を如何ともする末(な)きのみ。(「子罕第九」24)

 

  (解説)

孔子の教え。正論には従わないことができようか。正論に従い欠点を改めるのがよい。一方、遠まわしの忠告の場合、喜ばない者はない。しかし、その真意を求めることが大切。けれども、喜ぶだけで真意を求めないものだから、欠点を改めない人がいる。こういう人はどうしようもない」論語 加地伸行

 

加地の補足

「巽与」の「巽」は、「遜」(謙虚、謙遜)、「与」は、相手がに与(くみ)する、相手側に立つ。相手に逆らわない、耳に快いことば。

「繹」は、糸口を探すこと。

 

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫