「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【忠告して之を善道し、可かれざれば則ち止む】 Vol.304

 

子貢(しこう) 友を問う。子曰わく、忠告して之を善道し、可(き)かれざれば則ち止(や)む。自ら辱(はずかし)めらるること毋(なか)れ、と(「顔淵第十二」23)

 

  (解説)

子貢が友人との人間関係について質問した。孔子はこう教えた。「まごころを尽くして告げ、善いほうへと勧めよう。にもかかわらず、従わないときは、もう何もするな。誤解され、恥をかいてはならない」論語 加地伸行) 

  

 「里仁第四」26では、 子游が、「朋友に数からんとすれば、斯ち疏(うとん)ぜらる」という。

「友人に対して、あまり小うるさくすると嫌がられ疎遠になってしまう」と、桑原は読み、「常識的な観察で、相手を見て法をとけ、つまり正論をうるさがってこちらを疎んずるようなつまらぬ君主や馬鹿な友人には、ほどほどにしておくほうがよいというほどの意味であろう」と解説していた。

 

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「子貢」、姓は端木、名は賜、字名が子貢。孔門十哲の一人と言われる。孔子の死後、衛の宰相となったといわれる。

 

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫