「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

メダルラッシュ、活躍する日本人たち、取り残された競泳チーム

 パリオリンピックで日本人選手の奮闘を続いています。女子レスリングは好調のようです。メダルラッシュ、また金メダルを獲得しました。セーリングの混合470級も銀メダルに輝きました。

 陸上をみてはハラハラドキドキ。他の競技と異なり、メダルへの期待は薄いのですが、どこまで上位に食い込めるのか、ベストを尽くそうとする姿に惹かれます。

 男子110mハードルでは村竹ラシッド選手が初めて決勝進出し5位入賞、準決勝で敗退しましたが、一歩先行き泉谷選手との切磋琢磨があっての成果なのでしょうか。女子100mハードルでは、田中佑美選手が敗者復活ラウンドを勝ち残り、福部真子選手とともに準決勝進出を決めました。

女子100メートル障害、史上最高レベルの争い 陸上日本選手権は白熱の予想:時事ドットコム

 世界との力の差が縮まってきているものの、まだその差が歴然としている競技です。パリ五輪出場は叶いませんでしたがこの競技を引っ張ってきた寺田選手など国内5選手がしのぎを削る戦いでそれぞれが能力を伸ばしてきたようです。貪欲に世界に食らいついていこうとしているようにも見えます。決勝進出は厳しいのかもしれませんが、ベストを尽くす姿を見せて欲しいものです。

 

 

 メダルラッシュの日本チームにあって、かつての勢いを失したのが競泳チームでした。結果は、銀メダル1個で、過去最低レベル。メダル数がすべてではないにしても残念な結果です。記憶に残るスタースイマーがいなくなってしまったようです。

競泳ニッポン下り坂 強化体制、継承できず―苦境競泳ニッポン〔五輪〕(上):時事ドットコム

これまでの競泳日本勢は、大柄でパワーにも恵まれた海外勢に対し、泳ぎの技術を磨くことで対抗してメダルを守ってきたが、全体の競技力低下が徐々に見え隠れした中での「トップ交代」。前体制からの継承がうまくできず、合宿によるチーム強化が形式的なものになったことが、この3年に結果として出た。(出所:時事ドットコム

 東京五輪以降、日本の競技力は急速に下り坂に入っていたといいます。無理に今の日本と重ねることはないのでしょうが、ダブって見えます。

論語に学ぶ

賢を見ては、斉(ひと)しからんことを思い、不賢を見ては、内に自ら省みるなり。(「里仁第四」17)

 賢者の言動を知ると、自分もそうなりたいと願い、愚者のそれを知ると、自分はそうあってはならないと反省すると孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 欲望に高慢さ、悪い行ないをなす者を愚者と呼びます。そんな者たちを見習い、まねるべきではないのですが、不思議にそちらに引っ張られていくようです。人にそうした習性があることを孔子は見抜いていたのでしょうか。人として進歩もあるのかもしれませんが、不思議に悪しき習性は改まらないようです。意識的にコントロールしなければならないということのようです。

 

 

 不法移民の排斥を訴える極右が暴動を起こした英国では、それに対抗する反差別デモに多数が集結、「極右を規模で圧倒」したといいます。

反差別デモが極右圧倒 「同じ人間」「沈黙しない」―英:時事ドットコム

「極右を止めろ」などと書かれたプラカードを掲げて移民排斥や人種差別に抗議。「私たちは同じ人間だ。沈黙しない」とシュプレヒコールを上げた。(出所:時事ドットコム

 バングラデシュでは、長期独裁政権が学生たちの抗議活動によって倒され、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏率いる暫定政権が発足したそうです。学生のデモ隊が国を救ったとし、ユヌス氏は「学生たちがどんな道を示しても、それに従って前進する」と語ったといいます。バングラデシュは安定へと向かうのでしょうか。

 中東では、保守強硬派がぶつかり合っています。戦禍がこれ以上拡大しないことを祈るだけです。

 問題を起こす者は世界においても共通しているようです。それが近頃の風潮なのでしょうか。それよりはそれらを正そうとする者たちの賢さを学ぶべきなのかもしれません。

 

「参考文書」

英各地で人種差別への抗議活動 極右暴動受け | ロイター

バングラデシュ暫定政権発足、ユヌス氏が首席顧問に就任 | ロイター