「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

断ち切れない悪循環、進まなかった政治改革、令和の黒い霧か

  世界競争力のランキング下落が止まらないようです。3年連続で過去最低を更新し、38位になったといいます。

IMD調査の世界競争力、首位はシンガポール 日本は過去最低38位 - 日本経済新聞

 企業の生産性や効率の低さなどへの評価が落ち込んだことが主な理由といいます。下落はいつまで続くのでしょうか。

 ランキングがすべてではないにしても、右肩下がり傾向が一向に改善されないと、衰退途上にあるように見えます。肌感覚もそれと重なります。先々が心配になります。なかなか不安が解消されません。

 

 

 バブル期、日本のランキングは1位だったといいます。バブルが崩壊し、徐々にランキングを落とし今に至るといいます。政治の効率性の悪さに比例してのことなのでしょうか。

政治とカネ、進まない効率性改善

「政治にはコストがかかる」、 「禁止、禁止、禁止は気持ちがいいかもしれないが......」そんなことを昨日の党首討論で首相がまた語っていました。

岸田文雄首相「様々な課題に専念」 党首討論、衆議院解散要求を拒否 - 日本経済新聞

 自民党の麻生副総裁も「民主主義にはどうしてもコストがかかる」、「政治活動の基盤維持には一定の資金が必要だ」と発言しています。こんなことを平然としゃべているのですから、効率性が向上しようはずもありません。

国会はそもそも何を決める場なのか。国会議員に襟を正せということを延々議論する場ではないはずだ。世界は今世紀最大の危機に直面しているというのに、日本の国会は目の前の課題にも、この先の難題にも準備ができなかった。(出所:日本経済新聞

「政治とカネ」、その意識改革のために国会での議論があるのでしょうが、言い訳に終始にしていたのですから、改革の意欲が皆無といってもいいのでしょう。

 混乱が収まることはなさそうです。問題は解決されず、ますます積み上がっていき、さらに混乱が深まっていきそうです。こういう状態を悪循環と呼ぶのでしょう。それを断ち切れることはできるのでしょうか。好循環は夢のまた夢なのかもしれません。

 

 

 その国会も終わるようで、東京都知事選に関心が移り、首相は総裁選での再選を目指して、密かに党・内閣人事に頭を悩ませるのではないかといわれているようです。ますます「令和の黒い霧」で先行きが見通せなくなりそうです。

東京都知事

 東京都知事選が告示され、来月7日の投票日に向けて17日間の選挙戦がスタートしました。小池知事の都政運営への評価が最大の争点となるようです。

都知事選 2024 立候補者数は過去最多50人超の可能性 6月20日告示 来月7月7日投票 | NHK | 選挙

 立候補者数は過去最多となり、50人を超える可能性があるそうです。今の政治の混乱が如実に現れていそうです。

 誰が本命で、誰がダークホースなのでしょうか。改革、改革と口にするには容易ですが、ほんとうに実のある改革を実行をできるのでしょうか。よくよく言動を観察し、騙されることは避けたいものです。

 

 

論語に学ぶ

邦に道有れば、言を危(みが)き行ないを危(みが)く。邦に道無ければ、行ないを危くも言は孫(したが)う。(「憲問第十四」3)

 道理に従って政治がなされているときは、正しい主張を、正しい実践を。もし道理に従わない政治が為されていないときは、正しい実践はするものの、主張は抑えておくのがいいと孔子はいいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 杉並区の岸本区長が「ひとり街宣」を始めているそうです。「どんな東京にしたいか、みんなで考えていきましょう」と声を上げているといいます。

「ひとり街宣」で都知事選投票率アップへ! ピンクスーツの岸本聡子杉並区長も街頭に「目標は77%」:東京新聞 TOKYO Web

「私たちが動く、政治が変わる」、目的はあくまでも投票率アップ。七夕決戦にあやかってか「投票率UP 77%」が目標のようです。

 特定の人を応援するのではなく、「民主主義を実現するためには、都民一人一人が自分ごととして考えて、選挙に足を運ぶことが重要」と力を込め語っているそうです。公務が終わった後に区内各駅で立っているといいます。

 さてどんな結果になるのでしょうか。悪循環から抜け出るきっかけになって欲しいものです。

 

 

「参考文書」

二階派元会計責任者「お金残したかった」 裏金事件公判 - 日本経済新聞

政治をリセットせよ 改正政治資金規正法が成立 政治部長 大場俊介 - 日本経済新聞