「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

56人が立候補した東京都知事選、東京の今、そしてこれから

「首都圏白書」、東京都から脱出する子育て世代が多いことが明らかになったそうです。アフターコロナの2023年、子育て世帯が多い30〜40代で「転出」が「転入」を上回るようになったといいます。それ以前とは異なり「人の流れが逆転」したそうです。

30代の東京「流出」顕著に、首都圏白書。子育て世代はなぜ東京を捨てるのか | Business Insider Japan

 その背景にはマンション価格の高騰などもあり、住宅価格が割安な郊外に引っ越す傾向が強まっているといいます。

 合計特殊出生率は1を割り「0.99」、全国で最低となった東京都。都政が必ずしもこうした世代にやさしくなかったということなのでしょうか。

 

 

 そんな中、56人が立候補した東京都知事選がスタートしました。都政が変わって、こうした切実な問題が改善できればいいのかもしれません。

 現職の小池知事は『もっとよくなる東京大改革3.0』を掲げ、東京を世界で一番の街にするといいます。「首都防衛」、都民の命と暮らしを守る、あらゆる危険・災害に備えると訴え、都民とともに都政を爆速で進めいくといっています。

  立憲を離党した蓮舫氏は自身の専門を行政改革として、「もっと多様で生きやすく」を公約に掲げ、都政の透明性を高める「ガラス張り」の行財政改革などを進めていくそうです。

 AIエンジニアの安野貴博氏は、「テクノロジーで、誰も取り残さない東京を作る」を掲げ、デジタル民主主義の推進を訴えます。出馬表明会見には、台湾の前デジタル発展相 オードリー・タン氏がメッセージを寄せ、期待しているといいます。

オードリー・タンが都知事選候補で注目している「天才AIエンジニア」 | クーリエ・ジャポン

『みんなで考え、みんなで決める』、デジタル民主主義は、政治や行政をデジタル技術の力でより身近な存在にするとともに、多様でより良い社会を目指すことだと安野氏は語り、今回の選挙は、これまでのしがらみ政治を打破する一歩になるはずだと強調しています。

問題の本質は、政治における投票や政策形成のシステムが100年も前につくられたもので、アップデートが必要だということです。皆さんが使っているスマホはどんどん進化していっているのに、政治の世界だけがアナログなままでいる。もちろん、アナログのよさも理解したうえで、テクノロジーを導入することで、もっと政治をアップデートできると思うのです。(出所:クーリエ・ジャポン

 

 

 小池知事も「AIゆりこ」を登場させ、自身の政治信条をアピールさせています。しかし、従来のメディアと変わらず一方向のコミュニケーションに過ぎないといいます。安野氏は、テクノロジーを使いこなせば、双方向のコミュニケーションが可能となって選挙を変えていくこともできるといいます。

論語に学ぶ

 吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず。(「為政第二」4)

 私は十五歳になったとき、自主的に高度の学問をしようと決意した。三十歳になると、学問的に自立し、やがて四十歳になると、自分の学問に自信ができ、自分の生き方についてもう迷うことはなくなった。五十歳になって、天が私に与えた使命を自覚し、六十歳ともなると、自分と異なる思想を聞いても、それが素直に耳に入り、いちいち反撥しなくなり、他人のことばを聞くとその細かい気持ちまで分かるようになった。七十歳になってからは、自由の境地に到達したのか、意識的反省の結果ではなく、自分のしたいとおりのことをしていながら、しかも節度を失うようなことがなくなったと孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 年を重ね経験が積めば、老獪さを覚えたりするのでしょう。その代わりに、何か突進しようとするひたむきな精神は失われていくのかもしれません。その上、節度、規律を重視するばかりに、無理なことを控えチャレンジしなくなったりするのかもしれません。それを節度といって言い訳してしまうのかもしれません。

 

 

 志ある若いリーダーのもと、今ある政治を改革していくのもいいのかもしれません。熱意がなければ改革は進まないのでしょうし、熱意がまた周囲の人が動かすのですから。多様な人材によるチームで足りないところを補うことができば、若さなど弱さも克服していくこともできそうです。

「いま、私たちは岐路に立たされています。テクノロジーには『いい使い方』と『悪い使い方』があります。テクノロジーをうまく使えば、社会がより発展していくのに、フェイクニュースなどの『悪い使い方』のほうがはびこっている。政治の世界でも同じです。リーダーがテクノロジーを理解し、正しく使いこなせなければ、この国の未来は暗い」しかし、テクノロジーの力を活用すれば、東京はもっと豊かで住みよい街になるのだ。(出所:クーリエ・ジャポン

「この8年間で東京は確実に進化しております」と小池知事は実績を強調します。しかし、都政も国政同様、課題が山積しているのではないでしょうか。それらが選挙の争点になるのでしょう。

「首都防衛」、これまでの小池さんのレトリックとはちょっと違うようなものを感じたりします。「防衛」ということばに引っ掛かります。訴えかけたい人があるということでしょうか。

 

 

 東京都が「ココロの体力測定」という調査で、「疲れている」と感じている人が多い都道府県の3位になったといいます。

疲れている人が多い都道府県、3位「東京都」を抑えての1位は? | マイナビニュース

 全体では、約8割の人が「疲れている」と感じているそうです。現役世代を見ると、20~40代までの疲労状況が高い状況で、30代が最も疲れている結果になっているといいます。様々な問題が積み上がり解決されていかないのですからしかたないのかもしれません。

 こんな状況からいち早く抜け出ることができるよう、空気感を一新してくれる新しいリーダーが登場して欲しいものです。地方の時代ともいわれますが、それでも人々を惹きつけてやまない街 東京であってほしいと思ったりします。

 

 

「参考文書」

小池百合子都知事を元側近が「虚偽学歴」と刑事告発 エジプト人研究者は「追試でカイロ大を卒業した」と反論:東京新聞 TOKYO Web

東京都知事選挙に56人立候補、論戦号砲 小池百合子知事の都政継続か刷新か - 日本経済新聞

東京都知事選告示、論戦スタート 「都政の未来」託す先は - 日本経済新聞

安野貴博氏「政局ではなく政策、未来も描く」 都知事選・第一声 | 毎日新聞

AIが”生んだ”?芥川賞「東京都同情塔」 作家・九段理江さんが明かした誕生秘話 | NHK | WEB特集