「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

思惑通りに進まないイベント、物憂げな6月

 6月、G7サミットなど色々なイベントが催されています。そのたびに世界の混乱ぶりがあらわになります。

プーチン氏、ウクライナに「最後通告」 NATO加盟撤回や4州割譲要求 | ロイター

 G7が結束すれば結束するほど、かえって反発を食らうことになっていそうです。経済規模で他を圧倒することもなくなり、その影響力が弱まっていることがはっきりしてきているようです。

 

 

日銀金融政策決定会合

 日本では、日銀の金融政策決定会合が開かれました。長期国債の買い入れを減額する方針を決定し、具体策は次回の7月の会合で決めるそうです。市場の期待と異なったためか、一時円安が進みましたが、総裁会見で火消しはうまくいき、無難に通過できたともいわれます。

日銀が国債購入を減額へ、相応の規模と植田総裁-7月利上げ排除せず - Bloomberg

 次回会合で具体策を決めることについて、「判断を的確にするためにも市場参加者の意見も聞き、丁寧に決定のプロセスを進めたい」と説明、「ある程度の予見可能性を担保するため、まず1-2年分のスケジュールを大まかに示す」と発言していました。植田総裁は「予見可能性」という言葉をしきりに使っていたようです。

予見可能性」、首相も国会答弁でよく使うようになっています。何か相通じるものがあるのでしょうか。

日本の将来の予見可能性を国民の前にしっかり示すためだ。明日は必ずよくなるという予見可能性があってこそ、多くの国民のみなさんに、だったら自分はこうしようと思ってもらえる。そのために大きな方向性を示さないといけない。日本は明日は今日より必ずよくなるという姿を見せたい。これが私の取り組んできた大きな目標だ。(出所:日刊スポーツ

 

 

 G7サミットで首相が不在の隙をついて、自民党の麻生副総裁と茂木幹事長が会食したそうです。

麻生、茂木両氏が会食 外遊中の首相けん制か、自民党総裁選控え | 毎日新聞

 政治資金規正法の改正を巡り、蜜月であった麻生、茂木両氏と対立するようになっているといいます。

論語に学ぶ

利に放(よ)りて行えば、怨み多し。(「里仁第四」12)

  利害打算だけで行動すると、他者から怨まれることが多くなると孔子は言いました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「利」とは、公益、公利であり、国家、社会のためとするのが孔子の考えです。この章での「利」は私利私欲を指し、それを批判しているといわれます。

 

 

 定額減税に始まり、首相の思惑が見え隠れする6月。国会の会期も迫ってきました。必ずしも首相の思惑通りになっていないようにも見えます。

 来月には東京都知事選があり、9月は自民党の総裁が控えます。混乱が収まるのは今しばらく先になりそうです。いつになったら政治家は国民のために働いてくれるようになるのでしょうか。

 

 

「参考文書」

来週のドル・円は上昇か、日銀慎重姿勢映し円売り-節目158円上回る - Bloomberg

【日本株週間展望】上昇へ、米利下げ期待再燃か-日本のCPIは警戒 - Bloomberg

岸田首相「何がやりたいのか」の指摘に「明日は今日より良くなる姿を」強調も国民には響かぬ答弁 - 社会 : 日刊スポーツ

岸田首相「麻生さんは納得してくれねえ」会食誘ってもつれない後見役:朝日新聞デジタル

 


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