「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

はびこるディープフェイク、勢い増す生成AI、求められる規制、日本の政治は昭和のまま

 時が移ろえば色々なものが変化していきます。インターネットの普及で利便性が活気的に向上しましたが、そうして生まれたサービスも近頃では利益を追求するようになり、平々凡々なものになってきたなと感じるようになってきました。

食べログ」や「ぐるなび」などのグルメサイトもその一例のようです。消費者の間でグルメサイトを信頼しないという声が聞かれるようになり、飲食店検索では他のツールが台頭しつつあるようです。

食べログ離れ加速、評価への不信と高コスト…「店探しもグーグルとインスタ」 | ビジネスジャーナル

 それに変わるサービスがなければ利用され続けるのでしょうが、サービスとしての進化もなくビジネスライクに陥れば、何となく変だなと感じるようになっていくのかもしれません。グルメサイトにおいて『評点の基準がブラックボックスすぎる』という疑念が生じたのはそれが理由のような気もします。

 自ら変わっていければよいのでしょうが、そうでなければ、新たなサービスにとって代わるのも世の常なのでしょう。グルメサイトの利用率が徐々に減少し、SNSなどの利用が少しずつ増えてきているそうです。

 

 

 一方で、SNSにはSNSなりにいくつもの問題を抱えています。最近では、生成AIを悪用したディープフェイク的な投稿が増えているそうです。

生成AIとみられる女性の「扇情動画」乱立 再生回数稼ぎ、収益目的も背景か - 産経ニュース

 SNSで簡便におカネを稼ぐことが可能となったことが背景で、再生回数や登録者数をより多く得るために手段を選ばなくなっていることがその理由のようです。

 何らかの規制が求められいるといいます。業界団体による規制には限界もあり、法による規制が求められそうですが、今の国にはそれに対処する実力はなさそうです。

あまりにも昭和的過ぎる.....

 長く政権与党を務める自民党があまりにも昭和的過ぎると、裏金事件を端にして明るみになりました。不透明な政治資金の使途と流れ、遅々として進まないそのデジタル化、いつまでも続く高級料亭などでの会食、銀座のクラブ、高級菓子などの贈答、そんなことを政倫審の場でそれが当たり前のことだといわんばかりに説明しています。

自民16道府県連に「政策活動費」 使途不透明OK、地方も定着 | 毎日新聞

 45歳以下の若手政治家が集結する自民党青年局はふしだらな余興に興じ、女性局はSNS上に品行の悪さを露呈し、どちらも局長を辞任する事態になりました。次世代を担うべき議員たちまでが昭和的では、求められるデジタル化が進むことを期待するにも無理がありそうです。

 

 

論語に学ぶ

出でては則ち公卿に事(つか)え、入りては則ち父兄に事う。喪時(そうじ)は敢えて勉めずんばあらず、酒困(しゅこん)を為さず。何ぞ我に有らん。(「子罕第九」16)

 外にあっては主君や長官に事え、内にあっては父兄に事える。葬儀においては礼を尽くすことに努める。酒によるまちがいをしない。これらは、この私において問題はない。これ以外、私に何があるだろうかと、孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 今も昔も大切にすべきことは大きな差はないのでしょうが、いつの時代にあっても羽目を外してしまう輩は必ずいるものなのでしょう。それゆえの孔子の言葉ではないでしょうか。

 守るべき規範があって、その意味を十分に理解できていれば、変わりゆく時代においても迷うこともなく、その変化に適正に対応できていそうな気がします。

 

 

 首相が自民党都道府県連の幹部を集めた全国幹事長会議で「政治不信を引き起こし、心からおわびする」と謝罪し、「党本部は命懸けで党再生に努力していく」と協力を呼びかけたそうです。

自民、地方が裏金でけじめ要求 首相、党勢低迷を謝罪:東京新聞 TOKYO Web

 謝罪、そして、いつもの威勢のいい言葉。「火の玉」の次は「命がけ」のようです。しかし、解決の目途が一向に見えてきません。

 自民党にあっては、時代にそぐわなくなった古い慣習を今すぐに止めなければならないのでしょう。今の時代に適合していくことができないのであれば、今すぐに政権与党の座から退くべきです。そうでなければいつまでデジタル後進国から抜け出ることはできず、デジタル敗戦国のままになりそうです。