首相も国民に「おわび」、円安、インフレ、下落する貨幣価値、弱くなる日本 - 「論語を現代に活かす」　時代を超えて読まれた名著

神田財務副大臣がようやく辞任しました。「神田氏から辞任の申し出があった」と首相は説明し、上辺だけで反省してそうな顔つきで陳謝していました。またも遅すぎる対応、何度も同じことを繰り返します。

「任命責任を重く受け止めている。国民に「おわび」を申し上げなければならない」、ずいぶん横柄な言い様ではないでしょうか。本人は意識はないのかもしれませんが、どこかの宗教団体と同じで謝罪ではなく「おわび」になっています。

「過ちがあれば謝罪しなければいけないと思うが......」「私たちの不足さゆえに心を痛めておられる皆様....、国民の皆様に、改めて心からおわびいたします」と宗教団体の会長も「おわび」していたことを思い出します。

素直に謝罪すればと思うですが、邪心がそれを邪魔しているのでしょうか。正邪、善悪の区別が曖昧になっていきそうです。

そう悲観すべきではないのかもしれませんが、負の連鎖というか、悪いことばかりが続き、とめどもなく奈落へと向かっていきそうにも感じます。

円安傾向がますます強くなり、「円安がデフォルト」になりつつあるといいます。2021年初頭1ドル103円台だった円が、今では150円超の円安です。

「日本人の平均年収は400万円なのに、iPhoneが30万円みたいな世界が来るかもしれません」といいます。

円安の要因の一つが、海外のモノやサービスへ支払う金額が大きくなっていることです。コロナになってリモートワークが進み、仕事ツールはSlackに、買い物はAmazonに、映画はNetflixにと、デジタルサービスのほとんどを海外に依存しています。（出所：NEWSPICKS）

この事態を受けてか、鈴木財務相が「よく市場を注視し、緊張感を持って見ながら、しっかりした万全の対応をしていきたい」と語ったといいますが、市場はほとんど反応していないといいます。信頼もなくなりつつあるということなのでしょうか。

物価高が続き、デフレではなく、インフレが意識されています。インフレでは何もしなければお金の価値が減っていくといわれます。

こんな時こそ、お金を使って、価値を生み出さなければならないのですが、その「おカネ」はばらまかれますが、どうにも価値を生んでいるようには見えず、逆に危機を近づけているようにも感じます。

日銀植田総裁が孤軍奮闘中なのでしょうが、上手な舵取りがこれまで以上に求められそうです。

NHKの世論調査でも内閣支持率が7ポイント下がり29％になったそうです。

政権発足以来初めて30％を下回ったそうです。こんな状況を作り出しているのですから、当然の報いということなのでしょう。

また、万博の会場建設費が上振れについては、77%が「国民の負担が増えることに納得できない」と回答したそうです。昨今の情勢からして、そう考えるのが人情ではないでしょうか。

他方、日本商工会議所の小林会頭が大阪・関西万博の会場となる夢洲を視察し、博覧会協会の幹部と会談したそうです。『小異を捨てて大同につく』、機運を高めていかなければならないと語ったようです。経済三団体のトップ、特に中小企業の代表がこれでよいのでしょうか。

君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。（「子路第十三」23）

君子教養人は、和合するが雷同しない。小人は雷同するが和合しないと意味します。

「雷同」とは、考えもなく他の説に同調することです。

沖縄県名護市の辺野古新基地建設を巡っては、沖縄防衛局の設計変更にお墨付きを与えた政府委員に、受注業者から資金が流れていたといいます。

色々と出てきます。法律違反ではないのかもしれませんが、どうなのでしょうか。異常なことばかりで、もう腐っているとしか思えません。

真面目で、繊細で、独自の文化がある日本が、こうも弱くなっていくのも、こんなことが繰り返されるからなのかもしれません。

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このところ地方では、議会選挙で自民党が過半数割れになったり、自民党推薦の首長候補が落選するケースも増えているようです。ようやく潮目に変化が出てきたのでしょうか。

「参考文書」