「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

実現しそうな「ライドシェア」、新たなプラットフォームは誰が担う

 ライドシェアについて、また管前首相が発言しています。今度は「タクシーが不足する過疎地だけではなく、市街地も含めて広く導入することが望ましい」との見解を示したそうです。

菅前首相、ライドシェアは市街地も含めた導入が望ましいとの見解示す : 読売新聞

 推進派議員たちの発言をきっかけにして、岸田首相も所信表明で言及し、俄然注目が集まっているようです。気になることと言えば、どの企業がこのビジネスに参入してくることでしょうか。

 

 

 既に諸外国で導入され、安価なサービスとしてメリットが提供されている一方で、ギグワーカーの労働条件、セクハラや暴力行為など負の側面が露見、規制や裁判になるケースも過去にあったと記憶しています。後発でスタートさせるのであれば、こうした犯罪行為や不祥事などを防ぎ、顧客本位のベターサービスにしていくが求められます。

ライドシェア(Ride Share)とは

自動車を相乗りすることを指し、ライドシェアリングとも呼ばれます。車の空いた座席を活用し、他者とガソリン代などを負担し合うことで交通費が節約できるため、欧米では安価な交通手段として広く浸透しています。近年はインターネットの発達に伴って事業化が進み、「Uber(ウーバー)」や「Lyft(リフト)」など、自家用車を利用した配車サービスが人気を呼んでいます。拡大するシェアリングエコノミーの一例として、CO2削減や交通環境改善の観点からも注目を集めています。(出所:SMBC日興証券

(関連文書)

Uber、性的暴行やセクハラの被害者への対応を改善 - CNET Japan

英最高裁、ウーバー運転手は「従業員」 最低賃金や有給休暇などの権利認める - BBCニュース

ウーバーがロンドンで営業許可を奪還、欧州最大の市場を確保 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 経営状況がさえない大手IT企業による覇権争いになったり、独占となるようなことを避け、健全な競争なもと、良質サービスが生まれるようにしていかなければならないのでしょう。

公共交通の将来像を示せ/ライドシェア巡る議論|時論|Web東奥

目指す将来的な公共交通インフラの姿を展望し、そこに至るまでの課題を具体的に列挙することが最低限の義務だろう。(出所:Web東奥)

 政府は年内に報告をまとめるそうです。どんな形でまとまるのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くし、危邦(きほう)には入らず、乱邦(らんぽう)には居(お)らず。天下 道有らば、則ち見(あら)われ、道無くんば則ち隠る。邦に道有りて、貧にして且つ賤(いや)しきは、恥なり。邦に道無くして、富み且つ貴きは、恥なり。(「泰伯第八」13)

 学問を深く信頼し学ぶことを好む。おのれの信ずるところを守って正しい道において生命を終える。危機に瀕した国には足を踏み入れず、無秩序に陥っている国にはとどまっていない。国家に道義が支配しているときは世の中に出て活動し、国家に道義が存しないときは世の中をのがれて隠遁する。これが君子の取るべき態度である。だから国家に道義が支配しているときに、その善き政治に従わず、貧乏で賤しい地位にとどまっているのは恥ずかしいことである。道義が地をはらった国家において、その汚れた政治から利益を引き出し、金持ちになり高い地位を占めているのは恥ずかしいことであると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 政治家による不正・不祥事が相次ぎ、政務三役の辞任も相次いでいます。「バラマキ予算」、「金権政治」ともたびたび聞きます。法律違反はないのかもしれませんが、道義に反することは多々ありそうな気もします。企業も同様なのかもしれません。街中では詐欺行為が増え、闇バイトで凶悪事件が起きたりします。

 こういう国を「危邦」「乱邦」というのかもしれません。

 

 

「ライドシェア」、配車アプリなのか、マッチングアプリになるのかわかりませんが、新たな「利権の温床」にならないことを願わずにはいられません。安心安全で、利便性に富んだ良質な新たなサービスが誕生することはあるのでしょうか。

 

「参考文書」

ライドシェアとは。日本の普及状況。カーシェアリングとの違い

ライドシェア│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券